Q.同年代の人を信頼できません。自分は人格的に未熟だと感じますし、周りの人もまだ成熟しているわけではないと思います。そんな中でも友達や恋人を作る理由を知りたいです。
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筑波大学大学院博士課程教育学研究科修了。博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師、学校心理士。専門は学校心理学、臨床心理学。公立学校のスクールカウンセラーをしながら、特に不登校の予防に関する研究を行っている。
自分以外の誰かと関わっていくことは、楽しいことばかりではありません。喧嘩をしてしまったり、裏切られるようなことが起きたりする場合もあるでしょう。そんな時、相手のことをひどい人だと感じたり、「もう人と関わりたくない」と思ってしまったりするのは、当然のことだと思います。それでも私たちが他者と関わりながら生きているのは、なぜなのでしょうか。
同年代の人が「自分らしさ」を教えてくれる
高校生の時期の心の発達について考えてみましょう。心理学では、「自分らしさ」を模索する時期が高校生の時期に重なると言われています。「自分はどんな人なのか」「これからどんな生き方をしていくのか」というような、その後の人生の基礎を形作る期間なのです。ですから、高校生にとって、自分以外の同年代の人と関わることは、「Aさんのこんなところがうらやましいな」「Bさんよりも自分はこれが得意だ」というように、「自分らしさ」を気づかせてくれるきっかけになるのです。
人との関わりの中で自分を磨いていこう
自分以外の存在は、自分を映し出す鏡のような存在だと言えます。人間関係でトラブルが起きた時、自分にとっては腹立たしかったり、悔しくなったりすることもあるでしょう。しかし、もしかしたら、相手からすると悪気はないのかもしれません。このような時、相手の立場に立って考えてみることで、「自分だったら同じ時にどうしたらよいだろう」と考えることができます。自分を成長させる機会は、自分以外の存在がないと生まれてこないでしょう。自分だけではなく、相手も「自分らしさ」を模索する時期にある仲間です。ぜひトラブルを有効に生かすことを意識しながら、人間関係を見つめてみてください。