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公開日 : 2019/07/24

Q.学校を休んでしまう癖を治したいです。

学校を時々休んでしまう癖を治したいです。欠席日数が1年生の頃と合わせて10回以上あります。いつも「だるい」「めんどくさい」と思っていても学校に行けます。でも、たまに朝が辛くてなんだかもやもやして、体が重くなって休んでしまいます。親や友達に対しての罪悪感もあり、連続してズル休みをするということはなく、休んだ次の日は学校に行きます。ですが、休み無しで学校に行くことができません。学校に行けば友達と趣味の話をして盛り上がることもありますし、授業にもついていけていますが、何故これほどに学校が嫌になるのかと言われるとよくわかりません。 (高2女子)
完璧主義を捨てて、上手に休みましょう

この方が回答してくださいました!

跡見学園女子大学 心理学部 臨床心理学科 准教授
おぐり たかひろ
小栗 貴弘 先生

立教大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程前期課程修了。その後、戸田市立教育セン ター教育心理専門員、目白大学人間学部助教、作新学院大学女子短期大学部専任講師、同 准教授等を経て、2019年より現職。学校臨床心理学、コミュニティ心理学、特別支援教育 を専門とし、主に高校中退予防、不登校予防、学校コンサルテーションなどの学校臨床領 域の研究を行っている。



まずは欠席を「続けない」ことが大事


 あなたは連続して休んでおらず、自分の欠席日数を把握しているのでそこまで不安にならなくてもいいと思います。また、学校を時々休んでしまうこと自体に、問題はありません。周囲の人に対して必要以上に罪悪感を持つ人もいると思いますが、学校に行くために必要なペースは個人で異なっているので、無理をしすぎないように気を付けてください。ただ、学校を続けて休むと、次に行く日に緊張感が高まり登校しにくくなります。したがって、休みをあまり続けることなく、上手にコントロールしながら休むことが大切です。



自分の心と体に耳を傾けて


 学校を休んでしまうのは、ストレスを溜め込みすぎた結果かもしれません。質問にあった、「普段だるいと思っていても学校に行ける日」と「欠席してしまう日」の違いはここにあります。欠席してしまう時は、見えない部分で疲労が限界に達してしまっているのでしょう。


  溜まったストレスは、体調不良の形で現れることがあります。定期的に、自分の体調や心の状態をチェックしてみましょう。例えば、肩こりや首の痛み、肩に力が入っている、お腹に重さを感じるなどの変化があれば、ストレスを感じている可能性が高いです。逆に、身体の疲れが精神的なストレスの原因になる場合もあります。心と身体はつながっていますから、疲れを感じた時は心身ともにリフレッシュしてくださいね。 一歩踏み出すために 可能であれば、完璧主義は捨てましょう。一時間目に間に合わないからその日は欠席してしまう、ということはありませんか。一日欠席するより、遅刻や早退でも登校したほうが、翌日の登校は気持ちが楽になります。これは部分登校といわれており、欠席の長期化を回避する方法として効果的です。無理をして一日学校に行っても、それが原因で更にストレスを溜めてしまうと逆効果ですし、長期的な不登校を招く恐れもあります。遅刻や早退を使いながら、やはり「上手に休む」ということを意識してみてください。


 休んでしまった日は、次の日に登校できるような休み方をするといいと思います。罪悪感にさいなまれながら鬱々と過ごすのではなく、次の日に向けて体調を整える一日にしてくださいね。


  何に、どの程度のストレスを感じるかには個人差があります。毎日登校している周囲の人々と自分を比較するのではなく、まずは効果的なリフレッシュや部分登校から始めてみてください。そして、自分の疲労とうまく付き合えるようになれば、スムーズに毎日登校できるようになると思います。 



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