自分のクラスで、嫌われてるみたいです。特に何かをしたわけじゃないし、別に容姿に特徴があるわけでもないです。でも、クラスで自分だけ欠席したときにその日のプリントがなかったり、陰口を言われたりされています。気づいたのは、クラスの数少ない友人が教えてくれたからなのですが、意識し始めると悪い考えばかり出てきてしまいます。どうしたらいいでしょうか。 (高1男子)
今のままのあなたで大丈夫です
  
立教大学 現代心理学部 教授
つかもとしんいち
塚本 伸一
先生

立教大学文学部心理学科卒業、立教大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程後期課程修了、博士(心理学)、臨床心理士。立教大学助手、上越教育大学助教授、立教大学文学部教授を経て、2006年より現職。その間、立教大学副総長、立教大学現代心理学部長を歴任。専門は発達心理学、教育心理学。著書に『発達と学習の心理学』、『看護学生のための心理学』、『現代心理学への招待』など。



全ての人に好かれるのは難しいことです

 

 あなたには、好きなアイドルやタレントはいますか?あまり好きでない、アイドルやタレントもいますよね。「誰からも好かれる人」といった表現をすることもありますが、100人が100人「好き」という人は、実際にはほとんどいないと思います。逆に、多くの人が「ムリ」というタレントに熱心なファンがいたり、突然、人気者になったりということもよくあることです。人の好みは様々ですし、また移ろいやすいものです。

 

 アイドルやタレントの話をしましたが、日常の人間関係、あまり深くかかわったことのないクラスの人との関係も同じです。ちょっとしたことで、良い感情が生じたり、悪い感情が起きたりします。

 

 あなたは、「クラスで、嫌われているみたい」だけれど、「特に何かをしたわけでない」とおっしゃいます。本当に何も「特別なこと」はしていないのだと思いますよ。あなたとしては、普通に振る舞っていただけ。友人が教えてくれるまで気づかなかったくらいですから。それでも、人間には「好き」とか「嫌い」とかいった感情が起きてきてしまいます。集団の場合には、その感情がより強調されてしまうこともあります。



より多くのクラスメイトとコミュニケーションをとってみましょう

 

 あなたが「嫌われているみたい」であることを気にする気持ちもよくわかります。自分に何か「いけない」ところがあるのではないかと心配になってしまうのですよね。


 あなたは、クラスの人たちと、日常どのように接していますか?休み時間など、いろいろな人とよく話す方でしょうか。それとも一人でいることが多いでしょうか。社会心理学では、人が親しくなり、相手に好意を感じるようになる要因として、「単純接触効果」という原理が知られています。繰り返し、何度も接することは、それだけで相手に対する好感度を上昇させるということです。これは、頻繁に接触することが相手に対する情報を多く提供し、人間関係に関する情報処理を容易にさせるためだと解釈されています。この原理に従えば、クラスの人とは、なるべく頻繁に交流し、コミュニケーションをとることが大切だということになります。



今いる友達を大切に

 

 でも、あまり心配することはありません。あなたには、クラスのことを教えてくれる、友人がいるじゃないですか。あなたの良さ、素晴らしさを、その友人はちゃんと理解してくれているはずです。だから、教えてくれたわけですよね。誰からも「好かれる」なんて、不可能なことですし、もしそれを目指そうとすれば、全ての人の言葉、態度、顔色をうかがいながら行動しなくてはならなくなりませんか? そんなこと無意味だと思いませんか。

 

 友人のことを「数少ない」とおっしゃっていますが、友人は1人でもいれば十分。その友人を大切にしながら、自分らしく行動することが一番大切ではないでしょうか。



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