Q.悪口を言われて学校に行きたくても休みがちになってしまう
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慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程修了後、慶應義塾大学文学部助教授を経て現在に至る。教育学博士。専門は行動遺伝学、教育心理学。特に認知能力とパーソナリティの発達に及ぼす遺伝と環境(主に教育環境)の影響に関して、双生児法による研究を行っている。
同級生との関係でトラブルがあり、そのことでお悩みになっていることと思います。ただ、高校では進級するために必要な学校の出席日数や授業の出席回数が規定されていますので、まずはそこを確認することが重要ではないかと思います。多くの高校では、3分の2以上の日数は学校に登校することが求められているようですが、学校毎に規定が異なります。各教科の授業の出席回数についても規定があります。それらの基準を満たさないと進級できませんので、不安な部分がありましたら、担任の先生などにご相談頂くと良いと思います。
困った時には専門家に相談
ご質問下さった方には、クラス内のお友達や、部活の先輩や先生など、信頼できる方が学校にいらっしゃり、そのことが救いになっているのではないかと思います。ただ、同級生との関係に悩み、そのせいで学校に登校しなければならないと思いつつも、登校できない日が出てきているようです。気分もふさぎ込みがちになっているのではないでしょうか。何らかの形で事態を改善することをお望みになっていることでしょう。ただ、その方法を考えるためには、お困りになっていることをもう少しお聞きする必要があります。お困りになっていることの性質を考えると、専門家の助けを借りても良いのではないかと思います。
ご質問下さった方の学校には、スクールカウンセラーといった心理士が勤務しているかもしれません。もしそうでしたら、学校にいる心理士に、悩んでいることについて相談してみても良いのではないかと思います。また、医療機関や心理相談室などにも、多くの心理士が務めています。心理士は人の悩みを聞く専門家ですから、話を聞いてもらうだけで、いくらか気分が改善するかもしれません。また、心理士は、事態を改善するための方法を見つける手助けをしてくれることでしょう。何より、心理士は質問者の味方になってくれます。もしお困りになっていることが長引くようでしたら、一度、心理士に相談することをご検討下さい。