Q.担任が嫌いすぎて、学校に行きたくありません。まるで小学生と接するように関わってくるのでテンションについていけません。
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近畿大学総合社会学部心理系専攻教授、近畿大学心理臨床・教育相談センター長。大阪外国語大学(現大阪大学)外国語学部卒業、京都教育大学大学院教育学研究科修了、名古屋大学大学院教育発達科学研究科修了。教育学修士、博士(心理学)。公立高等学校教諭、教育委員会研究主事兼指導主事、京都教育大学大学院連合教職実践科准教授を経て現職。
中学校では、教科担任制があったりクラブ顧問の先生との関係があったりして、いろいろな先生と出会いますね。先生の個性も多彩で楽しいことも多くありますが、相性が合わなくてそれがしんどさにつながることもあります。あなたの場合は、担任の先生が小学生と接するように関わってくるので、テンションについていけないと感じているのですね。
中学生は、体も心も大人になっていく時期ですが、その成長には個人差があります。 さまざまな生徒のどこに焦点を当てて関わるのがよいのか担任の先生も考えながら生徒に接しておられるのかもしれません。また、担任の先生は生徒とフレンドリーな関係をもちたくて小学生と接するように関わってくださるのかもしれません。
大人の対応をしてみよう
ところが、あなたは心の成長が早くて、周りの人たちが大人の対応をしてくれる方がピタッとくるのかもしれません。子どもっぽく扱われるとイライラしますか。あなたは、論理的にきちっと物事を整理できる方でしょうか。また、責任感があって自分の役割を果たそうとしますか。そうであれば、担任の先生にはこれからあなたの方から大人の対応で接していくのはいかがでしょうか。担任の先生に生徒との接し方について率直にお話ししてみることもできます。あなたの方から大人の対応で、担任の先生の背景や立場を配慮しながら丁寧にお話ししてみてください。学級の役割を果たすときも、途中経過を報告するなど大人として担任の先生と関わってみましょう。担任の先生は、あなたの成長を知って、あなたには大人の対応をしてくださるかもしれません。
そうしていくうちに、担任の先生のことがよくわかってくるでしょう。「小学生と接すように」関わることが想像以上に難しいこともわかるかもしれませんね。