ページを更新する ページを更新する
公開日 : 2021/01/16

Q.僕は学校での行事や授業、友人との会話、部活動などを楽しみに毎日を過ごしていました。

僕は学校での行事や授業、友人との会話、部活動などを楽しみに毎日を過ごしていました。 そのように僕の生き甲斐であった学校が、コロナウイルスの影響で休校となりました。 新学期から始まる学校生活だけでなく部活の大会もなくなってしまい、虚無感にさいなまれています。 そのせいで勉強にも身が入りません。 生きることや勉強のモチベーションをどのように保っていけばいいのでしょうか? (高3男子)
「今、自分の力で何とかできること」に力を入れよう

この方が回答してくださいました!

大妻女子大学 人間関係学科 社会・臨床心理学専攻 准教授
ほんだ しゅうじ
本田 周二  先生

大妻女子大学 人間関係学部 人間関係学科 社会・臨床心理学専攻 准教授。 東洋大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士後期課程修了(博士・社会心理学)。 社会心理学、キャリア教育を専門とし、青年から成人の友人関係についての研究や、高校や大学の教育プログラムの効果について研究をしています。



この状況で誰しも感じていることです


 学校での活動にとても力を入れておられたのですね。学校があなたにとっての居場所となっていたことが良く伝わりました。このような状況で虚無感を感じてしまうことは決して特別なことではなく、誰しもが少なからず感じているので、一人で抱え込まない(自分だけだと思いすぎない)ことが、まずは大切です。  



三密を避け、仲間とのつながりを維持しよう     


 私からできるアドバイスとしては、「自分の力で何とかできることと、自分の力ではどうにもならないことを区別して、自分の力で何とかできることに力を注ぐ」ということです。今回の新型コロナウイルスの影響による休校という判断や部活の大会がなくなってしまったことは、残念ながら自分の力でその判断を変えることができるものではありません。自分の力で変えることのできないことに力を入れすぎても、うまくいかない経験が積み重なってしまい、より虚無感を強く感じることになってしまいます。では、自分の力で何とかできることは何でしょうか。考えてみると色々あるかもしれません。例えば、今の気持ちをあなたの生き甲斐であった学校の先生や仲間と共有するということはいかがでしょうか。三密を避けての対面での会話やオンライン上での会話など今あるツールを使って、つながりを維持すること、気持ちをお互いに伝え合うことで心のもやもやが少し解消されるかもしれません。 


 また、部活や勉強へのモチベーションを保つために、やはり部活の仲間やクラスの友人、先生の力をかりるのはどうでしょうか。部活であれば、家でできるトレーニング(腕立てや腹筋など)の回数をゲーム感覚で競い合うことで、楽しみながら筋力を維持できるかもしれません。その部活に役立ちそうなトレーニング動画を探しあうということも面白いかもしれませんね。勉強であれば、お互いに教えあうことが、お互いの深い理解につながりますので、毎日時間を決めて、学び合いの時間を作ってはいかがでしょうか。

 

  これらは、学校を生き甲斐としていたあなただからこそできる方法かもしれません。自分の力で何とかできることに、周りの人の力を借りながら、集中することで、是非ともモチベーションの維持を目指してください。



関連記事

トップに戻る

カテゴリー

  • 人間関係
  • 家庭
  • 学校
  • 進路
  • 勉強
  • コンプレックス
  • 恋愛
  • スマホ
  • 健康

あなたのお悩みをお聞かせください

あなたの投稿をもとに専門家や著名人の方に取材を行います!

性別
学年
メールアドレス(任意)
お悩み投稿欄