Q.同学年の子とはうまく付き合っていけるのですが、先輩や自分より年上の方と接するとき私はうまく付き合えていないと感じます。
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早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。立正大学名誉教授、文学博士。また、日本ビジネス心理学会会長も務める。 早稲田大学で心理学を学んだ後、一貫して、対人心理学を研究。 当時日本において珍しかった、心理学者による対人や恋愛についての実証的恋愛心理学の研究がマスコミに注目され、「それいけ!ココロジー」などバラエティー番組に心理コメンテイターとして出演。また、バラエティー番組のみならず、数々のTV番組で心理学的事象や事件について、社会心理学的見地でコメントを行う。 その他、『イラストレート心理学入門』『心理分析ができる本』など対人心理学、社会心理学関係の啓蒙的著書を多数執筆。その数は、200冊を超える。 最近では、苦手な人間関係を克服する「あいづち対話法」の開発と普及に努め、対人関係に悩む現代のビジネスマンや学生などにコミュニケーションスキルを提示している。
集団によって人間関係のルールは異なります
クラスなど同級生しかいない場所は横の関係性が強いです。お互いタメ口で話して、言いたいことも言いやすい、居心地の良い空間ですよね。一方、部活動やサークルなどは縦の関係性が強いです。先輩や後輩など、上下関係ができ、先輩のいうことにはなかなか逆らえないといった経験もあるかもしれません。ちなみに、日本の社会は部活動のように縦の関係が強い、縦社会と呼ばれています。
人間関係のルールは場所によって全然違うのです。学生の皆さんは横の関係性に慣れていると思います。なんか合わないなと思う場所は、実は縦関係の方のルールで動いているのかもしれません。まだ高校生ですから少し早いお話かとは思いますが、日本の会社では縦社会が基本です。ずっとクラスのような横だけの関係に慣れてしまうと、将来、縦社会に驚いてしまうかもしれません。中にはうまく適応できずやめてしまう人もいます。異なるルールの中で、どうやってうまく自分を生かせるかということが非常に大切です。
まずは合わせてみよう
先輩と仲の良い友達は先輩とどんな会話をしていますか?おそらく、あまり自分の意見を主張せずに、先輩に合わせた話題で会話しているのではないでしょうか。
縦社会では、まず仲良くなるということが大切です。そのためには相手の意見に反対したり、自己主張を強くしたりするのはよくありません、相手の話題や意見に合わせ、徐々に距離を縮めてみましょう。