Q.睡眠時間を増やす以外に眠気を飛ばす方法はありますか
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1982年久留米大学医学部卒業、1986年同大学大学院医学研究科生理系専攻博士課程修了。同大学医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授、教授を務め、現在は同大学長を務めながら、日本睡眠学会理事を兼任している。母校の明善高校にて、日本で初めて午睡時間を導入するなど、学生の睡眠研究の第一人者で、著書に「昼寝(午睡)のススメ-15分間の午睡で頭も体もリフレッシュ」(九州大学出版社)、「筆記表現法 安眠日記」(東京)などがある。
夜の睡眠時間を十分に取れなく、日中に眠気を感じる高校生はたくさんいます。本来、日中に眠気を感じるのであれば、夜の睡眠時間が足りていないので、夜の睡眠時間を延ばすことをおすすめしますが、今回は睡眠時間以外での眠気を飛ばす方法を紹介します。
まず、睡眠時間は短くても、起床時間を毎日揃えることを意識しましょう。人間には体内時計があり、毎日同じ時間に起きることで、徐々に寝る時間が一定になり、このリズムを守ることができます。これは土日などの休日も同じです。平日の睡眠時間が短いぶん、睡眠時間を確保するために休日に遅くまで眠って、長く眠るという人がいますが、実はこれは逆効果です。社会的時差ぼけといい、日本にいながらも海外旅行を毎週しているくらいのストレスが体にかかってしまいます。
毎日同じ時間に就寝起床するのがベストですが、まずは起床時間のずれを2時間以内にしましょう。それでも午前中から眠いときは、休日前日の就寝時間を1~2時間はやめましょう。最初のうちは実感しないかもしれませんが、続けていくうちに、日中の眠気が改善されていくと思います。
睡眠の質を高めよう
自律神経には、活動しているときに活発になる交感神経と、リラックスしているときに活発になる副交感神経とがあります。なので、夜寝る前に副交感神経を刺激し、朝起きてから交感神経を刺激することで、寝つきが良くなり、朝の目覚めも良くなります。
身体を温めた後、身体が冷めていくときに副交感神経が活発になり、眠りやすくなるので、夜はこのことを意識しましょう。例えばお風呂に入ることや、ストレッチなどの軽い運動をすることがあげられますが、気を付けてほしいことがあります。一つは過度に温め過ぎてしまうと、交感神経が刺激されるので、熱いお風呂に入ることや、ランニングなどの激しい運動は控えましょう。また、スマホなどの明かりでも交感神経が刺激されるので、夜の使用は控えるといいです。もう一つ、先ほども言ったように、体温が下がるときに眠りやすくなるので、お風呂などは寝る1時間ほど前に済ませましょう。
朝起きてからは、交感神経を刺激することを意識しましょう。一番効果的なのが、太陽の光を浴びることです。これは曇っている日でも問題ありません。朝起きたら太陽の光を浴びる習慣をつけると、目覚めが良くなり、夜一定の時刻に眠くなります。一般的には、光を浴びて16時間後にメラトニンという睡眠物質が脳から分泌され眠くなります。他には顔を洗うことや、体を動かすこと、スマホを触ることも朝には効果的です。しかし触りすぎてしまうと良くないこともあるので、スマホの使用はほどほどにしましょう。
他にもたくさんの方法がありますが、全部することは難しいと思います。自分にあったものを見つけ、取り入れてみましょう。きっと昼間の睡眠が軽減されると思います。頑張ってみてください。