Q.部活の人間関係で退部したいのですが、家族から期待されていて辞めづらいです。
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川島崇照(かわしまたかあき) 親子関係カウンセラー おとなの親子関係相談所 代表 川島崇照メンタルトレーニング・オフィス 代表 著書『嫌いな親との離れ方』
辛いと感じるなら辞めよう
辞めたいのに辞められないという状況は本当に辛いですよね。しかし、少しでも辞めたいと感じているのであれば辞めた方がいいと思います。なぜなら、私たち人間は辛いと感じることを長く続けられない構造になっているからです。
楽しいと感じることに取り組んでいる時って、嬉しくなったり気分が上がったりして、その気持ちが自然と努力に繋がることがありますよね。しかし、辛いと感じることに取り組んでいる時はどうでしょうか。苦しくなったり気分が下がったりして、だんだんとストレスが溜まっていきますよね。特に人間関係は自分だけでコントロールできるものではないので、上手くいかない時のストレスは大きいはずです。
そのため、一度立ち止まって自分が無理していないかどうか確かめてみましょう。部活に所属すること自体が目的ではないのであれば、退部して自分で活動を継続するという選択をしてもいいのではないでしょうか。
自分自身で決断することが大切
家族、特に親は子供が志したことを最後まで貫き通してほしいという期待を持つものです。しかし、それはただの期待に過ぎず、あなたがそれに応えなければいけないという理由にはなりません。
もし家族の期待とあなたのやりたいことが合致しているのであれば良いですが、そうでない場合、それは「あなたの人生」ではなく「家族に決められた人生」を歩んでいることになります。そのように無理をして生きると、結局どこかで挫折したり、期待に応えきれず自己批判したりすることで後悔する可能性が高いでしょう。
つまり、後のことを考えると、他人の感覚による決断よりも自分自身の感覚をベースにした決断の方が後悔する可能性は低くなります。家族の感覚と自分の感覚にしっかりと境界線を引き、何事も自分自身で決断することが大切です。
決断を家族に認めてもらう必要はない
自分の決断を家族に伝えるとき、「でも家族に認めてもらえなかったら?」と心配になるかもしれません。しかし、肝心なのは認めてもらうことではなく、決断してそれをきちんと主張して、行動することです。
そもそも高校生は精神的にはほとんど大人なので、決断したことに自分自身が納得しているのであれば、家族の許可を得る必要はないのです。自分自身とよく向き合い、許可が得られなかったとしても自信を持ってあなたの道を進みましょう。