Q.一人で過ごすことが好きなのですが友達がいない奴だと思われることに劣等感を感じます。
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人間の人格形成を肌で感じるために幼稚園教諭として従事。教諭時代に虐待やネグレクト を受けている児童、発達障がい児との関わりを通し、親業の在り方について疑問を感じたこ とをきっかけに心理カウンセラーを志す。 カウンセリングオフィスでの臨床をはじめ、企業顧問として従事。女性の自立と自律の支援 活動に注力し、子育て、うつ、人間関係、コンプレックスの克服、ライフデザインなどの講 演も行う。 マスコミにおける心理分析、心理監修、心理系書籍多数。ユーキャン『心理カウンセリング 講座』監修。新刊『本当の自分を見失いかけている人に知ってほしい インポスター症候群』 <HP など> HP「小高千枝メンタルヘルスケア&マネジメントサロン」 https://odakachie.com/ ブログ「メンタルビューティ時間」 https://ameblo.jp/ych202/ ツイッター https://twitter.com/odakachie Facebook https://www.facebook.com/chie.odaka/ インスタグラム https://www.instagram.com/odakachie/
まず私は、自分が一人でいることを寂しいと思わなければ、寂しいやつだと誰かに思われても関係ないと思うんですね。他人にどう思われようと、それが自分の中での幸せであれば、人は自分自身を大切にし、自分の在りたい姿を維持することができます。しかし、それでも劣等感を抱くのは、思春期という時期を迎えており、アイデンティティを模索していることも影響しているかと思います。思春期は自分とは何者か、人からの見られ方を気にするタイミングでもありますので、劣等感を抱き、悩むことは健全な心の成長のひとつでもあります。決しておかしなことではありません。
自分の本当の気持ちの確認作業をしてみよう
パーソナルスペースという言葉を聞いたことはありますか。身体の周囲の心理的なテリトリーを意味し、目には見えない自分自身の感覚として、他者に侵入されると不快に感じる空間を示します。いきなり心の距離を考えるのは漠然としていて難しいですよね。そんな時は、先に物理的距離を考えてみましょう。自分自身の中で、どの距離感が物理的に心地いいのかを考えることで、自然と心地いい心の距離も見つけられるはずです。
他の人と関わるのも一つの方法
人間の性格構造の中には、習慣的性格と役割性格が存在しています。習慣的性格というのは、中学校や高校などの学校のルールや多様な人間関係による交流・経験等を通し、徐々に習慣化され、形成されていく性格を示します。その習慣的性格を身につけ、様々な場面や状況に応じて適応するために形成された役割性格をコントロールしながら、社会生活を送るようになっていきます。社会生活において、習慣的性格、役割性格を身につけることで、人間関係も円滑になり、コミュニケーションもうまくとれるようになっていくのです。高校生という今の時期は多くのことを学んでいる、つまり習慣的性格を学んでいる最中だと思うので、失敗を恐れずに一歩踏み出してみてください。そして、疲れたら安心できる自分の根本的な性格のところにかえり、一呼吸する時間を設けてみると、本来の自分を取り戻すことができますよ。