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公開日 : 2023/09/15

Q.自分は悩みを人に相談するのが苦手です。

自分は悩みを人に相談するのが苦手です。本音を人に話すこと自体が苦手です。その結果、違う質問ばかりして聞きたい回答を聞けません。どうしたらいいでしょうか。 (高1・女性)
相談の仕方を工夫しよう

この方が回答してくださいました!

大妻女子大学人間関係学部 准教授
ほんだしゅうじ
本田周二 先生

大妻女子大学 人間関係学部 人間関係学科 社会・臨床心理学専攻 准教授。 東洋大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士後期課程修了(博士・社会心理学)。 社会心理学、キャリア教育を専門とし、青年から成人の友人関係についての研究をしています。主な著書に「公認心理師必携テキスト 改訂第2版(学研メディカル秀潤社)」「メディカルスタッフのための基礎からわかる人間関係論(南山堂)」などがあります。



自分に合った伝え方を見つけよう


 実は、相談することや本音を話すことが苦手という人は大勢います。私たちは、家族や友人といった身近な相手にさえ相談することや本音を伝えることを躊躇してしまいがちなのです。対処方法として、「伝えるツールを考える」ことから始めてみましょう。対面、手紙、電話、メール、SNSなど、私たちは様々なコミュニケーションツールを活用しています。そしてツールごとに特徴があります。自分が使いやすいと感じるツールを使うことで、相談のハードルが下がるかもしれません。



まずは簡単な相談から


 実際に相談してみると、相談する前に感じていた不安は杞憂に終わることが多いのですが、なかなかその一歩を踏み出すのが難しいですよね。また、悩みと一言でいっても、軽いものから重いものまであると思います。本音を話すというのは、心理学の用語では深い自己開示に当たります。そのため、私たちはいきなり深い、重い悩みは、言葉にしづらいですし、相手側の負担も大きくなってしまいます。「軽い相談からはじめてみる」ことを通して、話をする癖をつけることで徐々に相談ができるようになります。



ゲーム形式で相談してみよう


 自分は否定されないといった安心できる環境をつくることは、私たちが本音を話す上でとても大切です。そのような環境をつくり、相談することへの負担感を下げるために「ゲームの要素を加える」ことをしてみましょう。具体的には、サイコロやおみくじを使って、相談ゲームのような形で進めていくというものです。このゲームは、信頼できる相手との間で、相談内容について茶化したりしないで真剣に聞くというルールを設けて行うと良いですね。相談が苦手なのが自分だけだとは思わずに、いろいろと試してみましょう。



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