Q.怒鳴る父親に耐えられず泣いてしまう母親を放っておきたくないです。自分にできることはありますか。
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極貧シングルマザーの子として出生、全国を転々。DV・虐待当事者として育つ。 女子刑務所の刑務官を経て法人設立、その後、大阪市立大学大学院で博士号取得。大学准教授、心理専門職大学院にて教鞭をとったのち、家族とくに親の問題をかかえて心を病んだ若者を支援する自立訓練事業所を1995年、大阪市に開設(~2021 コロナ過で閉所)。 現在は一般向けや、児童相談所、母子生活支援施設にて「SEP®」の実践と研究、および支援者向け研修を実施中。作家として小説、ノンフィクション、ビジネス書など著書・講演も多数。
あなたのお父さん自身、発達の偏りや生育環境が原因で、他人の言葉に耳を傾ける余裕がないようです。そのため、あなただけの力で問題解決をすることは難しいと思ってください。まずは人を変えることは出来ない事を理解しておきましょう。
人生は本人の意志次第
子どもとして母親を放っておきたくない気持ちは十分理解できます。しかし、人の人生はその人のものです。 他人ではなく本人が「自分の人生を何とかしないと」と思わないと現実は変わりません。子ども一人の考えで親の考えを変化させて問題をなくすことはとても難しいのです。つまり、母親自身が「現在の夫婦関係を見直さなければ」と考えて専門家に相談しようとしない限り、問題解決に至ることはないでしょう。
自分の人生を大切に
先ほど述べたように子どもにできることは、親御さんに専門機関の利用を勧めることぐらいです。親のために苦労をして自分の人生を台無しにすることは避けましょう。まず一番にすることはしっかりと勉強して、問題のある環境から離れて経済的にも精神的にも自立することです。その上で第三者や専門家の力を借りて家族の応援ができるといいですね。