Q.友達との会話の広げ方に困っています。
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広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。米国NY州にあるホワイト精神分析研究所にて精神分析家養成訓練修了。日米で教職、臨床の経験を積み、現在は東京で心理療法の個人開業をしている。西洋に誕生した心理療法を日本文化とどのように統合できるかに注意を払いながら、対人関係由来の傷つき、生きにくさ、自己の問題の支援に取り組んでいる。
人間というのは、人と関わりながら生きていかなければならない社会的動物です。人間関係をどう築き、人とどう接していくかはとても大事な課題です。「人との関係について、どうしたらいいのだろう」と悩むことは、生きる力の一つであり、とても大切なことです。
何のために会話を広げたいのか考えてみよう
会話を広げたいと思う時、「盛り上げなきゃ」「楽しませなきゃ」と不安に駆られて会話をしていないでしょうか。本来会話というのは、互いのことをよく知るためにするものです。そのような会話を目指すには、まずしっかりと相手の話を聞くことが大事になります。相手の話をしっかり聞くことは相手に同意するだけでなく、不明な点を聞いたり、違う考えがあればそれを思い切って言ってみることも大切です。人それぞれの考えがあって当たり前なので、異なる考えがあっても恐れずに、しっかり相手の話を聞き、考えを交わすことが、会話を広げ、互いを深く知ることの基本となります。
人と関わりたいという気持ちをエネルギーに
そうはいっても人間なので、どうしても話の合う人、合わない人がいるのは自然なことです。また気が乗る時と乗らない時、話が噛み合う時と噛み合わない時もあるでしょう。それでも、人と話したいという気持ちは人と関わろうとするエネルギーです。相手と仲良くなりたいという気持ちがあるのは、その人に魅力を感じているからでしょう。悩みながらもよい友達関係を築いて行きたいという気持ちを大事にし、向き合ってみてください。