Q.学校生活がうまくいきません。楽しくないです。学校に行くのもつらいです。何もかも嫌になってきました。どうしたらいいでしょうか。
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広島大学大学院教育学研究科心理学専攻心理臨床学コース博士課程前期修了 修士(心理学)。神戸大学大学院人間発達環境学研究科心身発達専攻博士課程後期課程修了 博士(学術)。臨床心理士・公認心理師。姫路大学教育学部こども未来学科准教授・教授を経て、2024年度より大阪大谷大学教育学部教授。時間的展望の生涯発達・ネット依存を研究テーマとし、不登校・いじめなどの教育臨床に携っている。
まずは、つらいという気持ちを誰かに聞いてもらうことが必要です。学校の先生が相談に乗ってくれないということでしたが、話を聞いてくれる人を探すことをしてみましょう。担任の先生だけでなく、保健室の先生やスクールカウンセラーなどと視野を広げて探してみるといいですよ。今はすごくつらい状況ではあると思いますが、あなたの話を聞いて、助けてくれる人は必ず周りにいると思います。話すことで交流も広がっていきますので、諦めないでください。そして、自分の状況や気持ちを聞いてもらいましょう。誰かに話すことが大切です。
無視しているのは”みんな”ではないかもしれない
私たちは、誰かから良くない言動をされると、みんなが同じようにしてくるという風に思い込んでしまいます。しかし、よく周りを見てみると自分を無視しているのはみんなではないはずです。つらい気持ちだと、殻に閉じこりたくなると思いますが、「みんなが」という意識を緩めて、クラスメイトをよく見てみると、自分を無視していない人が見つかると思いますよ。でも、やってみて、もしそう思えなかったら無理はせずにその状況を保護者の方や話せる人に伝えてください。
意識をポジティブな方向へ
無視されていると感じると、みんなと目を合わせることすら躊躇してしまうかもしれません。しかし、そうするとあなたと話したいと思っている人も声をかけにくくなってしまいます。ですから、無視していない人を見つけたら、少しずつ意識をポジティブな方向に変えていけるといいですね。「おはよう」の挨拶からでもいいので、コミュニケーションをとれるといいと思いますよ。そして、次のステップとして、好きなものなどについて友達の話を聞いたり、自分の話もして自己開示したりすることで、友達ができるのではないかと思います。