Q.友達の個人情報を流布しそうになりました。自分がしてしまったことがショックで、 SNSの使い方、友人との付き合い方にすっかり自信がなくなってしまいました。気持ちを楽にしたいのですが、どうしたらよいかわからないので教えてください。
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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授。1986年東京生まれ。博士(経済学・慶應義塾大学)。専門は計量経済学、社会情報学、情報経済論。SNS、炎上、フェイク情報、生成AIなどデジタル社会の諸課題を実証的に研究する。NHKや日本経済新聞などメディア出演・掲載多数。KDDI Foundation Award貢献賞、組織学会高宮賞、電気通信普及財団賞など受賞多数。著書に『炎上で世論はつくられる』『スマホを持たせる前に親子で読む本』『ソーシャルメディア解体全書』『正義を振りかざす「極端な人」の正体』など。他に、早稲田大学ビジネススクール兼任講師、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート共同研究員、東京都デジタル広報フェロー、シエンプレ株式会社顧問、日本テレビ放送番組審議会委員を務める。また、内閣府「AI戦略専門調査会」を始めとし、総務省、厚生労働省、文部科学省、公正取引委員会などの様々な政府有識者会議委員や座長を務める。
まず伝えたいのは、流布する前に立ち止まることができたこと、そして自分のしたことを重く受け止めていることは、とても大切だということです。本当に危ないのは、何も感じずに同じことを繰り返してしまう場合です。今回あなたは、ショックを受けるほど真剣に受け止めています。それはつらいことですが、同時に、人を大切にできる人であるということでもあります。
大切なのは、失敗から何を学ぶか
SNSでは、その場の気分や軽いノリで書いたことが、自分で思っている以上に大きな影響を持つことがあります。ほかの人の個人情報はもちろん、ちょっとした一言でも、相手にとっては深い傷になることがあります。だから今回の経験は、苦しかったと思いますが、とても大事な学びになり得ます。ただ、反省と、自分を責め続けることは違います。失敗を1度もしない人はいません。大切なのは、失敗から何を学ぶかです。
これからの行動ルールを決めておく
考えれば考えるほど、自分を追い込んでしまうことがあります。そんなときは、これからの行動ルールをあらかじめ決めておくと、気持ちが少し楽になります。たとえば、「人のことは勢いで投稿しない(ひと呼吸おいてよく考える)」「迷ったら一晩置く」「個人情報が関わることは1人で判断しない」といったルールです。自信は、気合いで戻るものではなく、こうした小さな積み重ねの中で少しずつ戻ってきます。
1人で抱え込まず、信頼できる大人に話していい
それでも、ずっとこのことが頭から離れず、眠れない、食欲がない、学校生活に支障が出るほどつらいなら、1人で抱え込まないでください。保護者、先生、スクールカウンセラーなど、信頼できる大人に話していい問題です。
今回のことは、あなたの全部を決める出来事ではありません。むしろ、人を傷つけないために立ち止まって考えられる人になるための、大事な経験にしていくこともできるのです。