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公開日 : 2017/08/25

Q.友だちからの誘いを断りきれない

本当は行きたくないけど、仲間はずれにされるのではないかと心配で、誘いを断れません。どうしたら嫌われずに断れますか。 (高2女子)
代替案を用意して、 断ることも立派な解決策です

この方が回答してくださいました!

東京工業大学 環境・社会理工学院 教授
さいじょう みき
西條 美紀 先生

お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻修了(博士・人文科学)、早稲田大学日本語研究教育センター客員講師を経て、現在に至る。



まずは代替案が無いかを考えてみましょう


 あまり行きたくない誘いでも「○○ちゃんがいるなら行っても良いかな」とか「○○をするのはいやだけど△△なら良いかな」ということもあるでしょう。例えば、みんなでディズニーランドにという誘い。本当は行きたくないと思ったとします。ここでは、大きく分けて二つの選択肢が考えられるでしょう。


 まず一つ目は一緒に行っても良い友だちの誰かを巻き込んでみることが挙げられます。そして二つ目は、ディズニーランドは厳しいけど、学校帰りのカフェ、買い物くらいなら行けるよと逆に提案する方法です。

 

 以上の二つに共通するように、まずは代替案を行使してみると良いでしょう。そこで相手との関係性がどうありたいのかを十分に模索するのです。また、他のコミュニティを作ることで、ハブられるという心配は小さくできるでしょう。これも代替案を持つという考え方です。



断ることも立派な解決策です


 代替案を行使する過程で、相手との関係性がどうありたいのかを考え、行動、観察。これは試行錯誤の繰り返しになります。少しでもベターな付き合い方が見つかればしめたものです。


 また、代替案を行使してもなお行きたくないなと思う場合は、別のコミュニティにあなたが本当に付き合いたい人がいるかもしれません。気楽に断ることもまた解決策です。

 

 これから社会に出ていく過程で、時に断ることも重要になってきます。どうか人間関係に無理はせず、断る勇気も持って頑張って欲しいです。 



断るときも、伝え方が9割! 断ることは悪いことじゃない

この方が回答してくださいました!

コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師
ささき けいいち
佐々木 圭一 先生

上智大学大学院卒、1997年博報堂に入社。もともと伝えることが得意ではなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。2014年、クリエイティブブティック「株式会社ウゴカス」を設立。日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、ライフワークとしている。



伝え方の技術「あなた限定」


 友だちからの誘いを断るときは、不安になりますよね。ですが、「予定があるから」など、そのまま伝えてしまうと、相手の気分を害してしまう可能性もあります。断るときも、相手が気持ち良く受け入れられる伝え方の技術を使ってみてください。  


 伝え方の技術「あなた限定」がおすすめです。「あなた限定」は、「○○さんだけに〜」という伝え方です。人は、「あなただけ特別」と言われると嬉しいので、相手のコトバを受け入れやすくなるのです。  


 例えば、次のような伝え方です。

 ×「ごめん、その日は予定があるからいけないんだ」

 ○「ともみちゃんからの誘いだけは断りたくなかったんだけど、その日はどうしてもいけないんだ」  


 断ることは悪いことではありません。相手が嬉しいと感じる断り方を意識して、円満な友人関係を築いてください。



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