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公開日 : 2017/09/12

Q.うつ病で勉強ができません。

精神疾患があり、勉強も何もかも崩れてしまっている状態です。どうしても勉強だけでも身を入れるようにしたいのですが。 (高3男子)
専門の医師に相談し、病気を治しつつ勉強へのダメージを最小限に抑える処方をしてもらいましょう

この方が回答してくださいました!

よしだ
吉田 たかよし 先生

京都府出身、医学博士。東京大学工学部卒、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。東京大学新聞研究所(現、東京大学情報学環・社会情報学分野)修了。経済企画庁内定辞退し、NHK入局。北里大学医学部卒業、東京大学大学院医学研究科・医学博士課程修了。東京理科大学客員教授、神戸大学学術研究員。現在は、受験生専門の本郷赤門前クリニックを開設し、院長として志望校合格をサポートする。



まずは専門の医師に相談を
 


 うつ症状のある病気の総称がうつ病です。対処の方法は重症度や具体的に何の病気なのかによって変わってきます。ひとりで悩まずに、専門の医師・主治医と相談することが重要です。 



受験生であるあなたに最適な処方をしてもらおう


 医師にとって最大の任務は病気を治すことです。これは当たり前のことと思うでしょうが、実は、受験生にとっては落とし穴になることが少なくないのです。医師は病気を治すことで頭がいっぱいになって、結果として患者の受験はついつい二の次に考えてしまいがちです。  


 しかし、ほとんどの受験生にとって、受験はとても重要なものです。うつ病を治すだけでなく、志望校に合格できないと、本当の意味で救われたとは感じられないでしょう。また、不合格になると落ち込んでしまって、うつ病が悪化する人が大半です。  


 ある受験生から相談を受けました。彼女は試験本番に寝てしまったのです。うつ症状へ処方された薬の副作用が原因でした。こうならないために、医師に相談する際は、治療と受験の両方が大切だと強く伝えることが重要になります。このときは本人だけでなく、両親にも付き添ってもらい、医者にその意思を確実に伝えることが望ましいです。  


 また、磁気のパルスを脳に当てる磁気刺激治療という最新の治療法もあります。これは一部の抗うつ薬のように受験にマイナスの影響を及ぼすことはありません。さらに、抗うつ薬を使った治療の場合は、回復まで長い時間がかかるのが一般的ですが、その結果、浪人を繰り返してしまう場合も多いのです。その点、磁気刺激療法は短期間で効果が表れますので、受験生に向いています。  


 このようにうつ病にもさまざまな治療法があります。その中で、受験との両立に最適な治療をしてもらいましょう。



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