Q.不登校になった親友にどのように接したら良いでしょうか?
この方が回答してくださいました!
東京都生まれ。東洋大学文学部教育学科教授。博士(教育学)。専門は「発達心理学」、「臨床心理学」。青年期の友人関係の発達的変化について、また最近では慢性疾患のある成人患者の社会適応について研究をしています。
こういった状況はとても辛いですよね。今あなたができることは、いつでも向こうが連絡を取れるような存在として、時々連絡を取りながら気楽な気持ちで待つことかもしれません。
かつては、不登校の友達への連絡手段が家に行くことや電話をすることしかなく、相手の領域に踏み込む形になりがちでした。しかし、今はLINEやメールなどで気軽に連絡を取れますね。月に一度くらい「何かやれることがあったら言ってね」とか、「どうしてる?」とか「返事はいらないよ」などと送れば、相手が連絡を取ってみようかなと思った時に、繋がれるのではないでしょうか。
その時期がいつ来るかはわかりません。卒業後かもしれません。でも、連絡を取りたいとふと思った時に、時々メッセージが送られてきた友達がいるというのは頼もしいものです。互いにとって気楽な形で関心を示してあげることが大切でしょう。
親友として気楽な気持ちで待ちましょう
ここで大事なことがあります。自分が連絡をして、相手から返信がなかったとしても、自分が傷つく必要はなく、相手を責める必要はないのです。こちら側は気楽な待機でいるのがよいのではないでしょうか。
関心を寄せて、連絡が来なくても傷つかないというのが親友の役割で、親友の良さではないでしょうか。付かず離れずの仲で、相手の求めに快く応じられることが大切だと思います。