Q.仲の良い友人が全員違うクラスになり僕だけ離れてしまいました。
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大妻女子大学 人間関係学部 人間関係学科 社会・臨床心理学専攻 准教授。 東洋大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士後期課程修了(博士・社会心理学)。 社会心理学、キャリア教育を専門とし、青年から成人の友人関係についての研究や、高校や大学の教育プログラムの効果について研究をしています。
仲の良い友人が他のクラスとなって離れ離れになったこと、とてもさみしいですよね。一人ぼっちになってしまうのではないかという不安もとてもよくわかります。ここでは、大きく分けて2つのアドバイスをしたいと思います。
1つ目のアドバイスは、「SNSなどを活用して、離れ離れになった友人との関係を維持すること」です。今は、対面だけではなくてスマートフォンを活用してSNSでつながることができますよね?学校にいる間はなかなか別のクラスに行くのはハードルが高いと思いますが、SNSでのやり取りを通してコミュニケーションをとるのはいかがでしょうか。それぞれのクラスの様子、テレビやネットで見た話題など色々と情報交換することで、クラスは違っても、つながりを維持することができるかもしれません。もし、校内でスマートフォンを使用することが禁止されている場合には、学校が終わった後に連絡をすると良いと思いますよ。さらに、そのやり取りの中で、思い切って、「自分だけみんなと他のクラスでさみしいんだよね」と打ち明けてみることも良いと思います。きっと仲の良い友人ならわかってくれて、「それならお昼は一緒に食べる?」なんてこともあるかもしれません。
新たな出会いのチャンスと捉えよう
2つ目のアドバイスは、「今のクラスで新たに仲良くなれそうな友人を探してみること」です。環境が変わることは不安なことも多いと思いますが、新たな出会いのチャンスでもあります。仲良くなるきっかけは色々なところに転がっています。席が近く、同じ趣味のものがある、好きなものや苦手なものが一緒、など最初は共通点が何かないかなということを意識すると良いと思います。共通点があると話は弾みやすいです。逆に自分がこれまでは興味を持てていなかったものについて、教えてもらうということもきっかけになります。人は自分の好きなことや頑張っていることに興味を持ってもらえることは嬉しいと感じるものです。自分から話しかけることが苦手でも相手の話を聞くことを意識して関わることで、相手が好意をもって接してきてくれることがあります。自分の世界を広げるという気持ちで関わってみてはいかがでしょうか。もともと仲の良かった友人ともつながりが続き、新しくクラスで友人が出来たら、さらに高校生活が楽しくなると思いませんか?できる範囲でチャレンジしてみてください。