Q.テストの点数が悪かった時、親がとても厳しくしかりつけてくるため、点数が悪いときには家にも帰りたくなくなります。どうすればいいでしょうか。
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川島崇照(かわしまたかあき) 親子関係カウンセラー おとなの親子関係相談所 代表 川島崇照メンタルトレーニング・オフィス 代表 著書『嫌いな親との離れ方』
あなたに問題はない
まずは、厳しく叱りつける親の心理状態から説明します。人間は、「被害者意識」を感じたときに怒りの感情が生まれます。例えば、得られるはずのものが得られなかった、自分の財産・感情を傷つけられたというときです。しかし、あなたは別に親を傷つけているわけではありません。あなたの親は、自分の中の合格基準をあなたに押し付けていて、あなたがそれを達成できなかった時、自分が被害者だと錯覚してしまっています。つまり、あなた自身ではなく、あなたの親に問題があるのです。
自分の「好き」を失わないで
自分で収入を得られるようになれば、親から物理的に距離を置くことができます。しかし、中学生で親元から離れるのは現実的にはなかなか難しいですよね。今は少なくとも、「自分ではなく親に問題がある」という観点を持っていてほしいと思います。親を怒らせたくないから勉強を頑張ったとしても、それは自分のためにはなりません。親が満足する生き方を受け入れているのと同じで、自分を失ってしまいます。自分は何が好きで何をして生きていきたいのか、そんな自分の幸せについて常々考えてほしいと思っています。
自分の苦痛を伝えよう
自分は努力したのに、厳しく叱りつけられるのは辛いですよね。根本的な問題解決は親に問題があるということを気づかせることが必要です。それでは、親に自分の問題を認識させるためにはどうしたら良いのでしょうか。自覚していない自分の問題に、人から言われて気づくということは少ないです。そのため、親に直接「問題があるよ」と言うことは逆効果です。あなた自身にできることとしては、自分が親の言葉によって傷ついたということ、辛かった、怖かったということをしっかりと伝えることです。