Q.僕は、部活にあまり仲の良くない友達と仲の良い友達が1人ずついます。部活後にその仲の良い友達に「帰ろう」と声をかけたら、「これから部活のメンバーでカラオケに行く」と言われ、僕は誘われませんでした。そのことがショックで、裏切られた気持ちになっています。こんな友達を本当に「友達」と言えるのでしょうか。
この方が回答してくださいました!
心理学・カウンセリングを専門とし、幼稚園から大学までカウンセリングとカウンセラーのアドバイザー、コンサルタントに兼務。教育現場だけではなく、企業現場へもカウンセリング、講師をしている。自身がいじめが原因で不登校になり、引きこもり状態になったことから、いじめ撲滅委員会の代表として活動している。大学や専門学校で講師も務める。著書として『心を動かす言葉の力止まない雨はないなんて聞きたくない』
今回の出来事は心が痛むものだったと思います。その場に自分だけ呼ばれなかったというのは、思っている以上に深く刺さるものです。
そのうえで、友達とはどういう関係のことを指すのかを考え直してみてください。友達も同じ一人の人間で、本人にしか分からない状況や考えを前提に動いています。だから、友達というのは必ずしも「同じことをしなければいけない」「ずっと一緒にいなければいけない」といった関係ではありません。今回カラオケに一緒に行けなかったとしても、今までと同じ友達であることには変わりはありません。
自分の気持ちを打ち明けてみよう
友達にも事情があって、「場の空気を壊したくない」や「誰かに嫌われたくない」といった理由があって本心とは異なる行動をとってしまったのかもしれません。その理由が分からないことでモヤモヤしてしまうのであれば、自分の気持ちを素直にぶつけてみるといいですよ。
ただし、「なんで誘わなかったの」といった相手を責めるような聞き方をするのではなく、「誘われなかったのがつらかった」といった具合に、まず自分の気持ちを伝えたうえで理由を聞いてみましょう。
正直に話してみることで、相手が真摯に向き合ってくれるのなら、友達関係は続くと思います。
自分の心を守るために、少し距離をとるという選択肢も
勇気を出して話してみても相手が向き合ってくれなかったり、話し合うこと自体が大きな負担になる場合は、無理に関わらず、自分の心を守るために少し距離をとるという選択も必要です。
今は無理をせず、もっと一緒にいて楽しく、安心できるほかの人と関わることを優先してもいいと思いますよ。
関係をこじらせないようにするためにはいまが大事
こうした些細なケースからいじめに発展することもしばしばあります。いじめは、小さな「歪み」や「コミュニケーション不足」が原因なんです。お互いの気持ちを伝え合わないまま放置してしまうと、関係性が少しずつ変化し、無視や攻撃的なやり取りへとつながっていく場合も少なくありません。そうした事態を避けるためにも、早い段階で本音を打ち明けあえるようにすることが関係の悪化を防ぐために重要です。
今感じている痛みは、人との関わりを大切にしている証です。「友達って何だろう」と悩むことを通じて成長し、もっと深い人間関係を築くことができると思います。