大学入試の基礎知識

大学入試センター試験

■ センター試験とは

センター試験は、毎年1月に一斉に行われる全国共通のマークセンス式の試験です。「大学入学志願者の高校における基礎的な学習の達成度を判定すること」を目的とし、国公立大学の一般入試志願者は原則として必ず受験しなければなりません。その他、国公立大学の推薦やAO入試、また9割近い私立大学がセンター試験を利用した入試を実施しています。大学志望者のほぼ全員が受験する試験といっても過言ではありません。

■ 18年度の結果概要

2018年度に実施されたセンター試験は、志願者数が前年度より6704人増の58万2671人で、3年連続志願者が増加しました。志願者の内訳は、高等学校等卒業見込者が47万3570人で前年度より1728人増加し、高卒生は10万3948人で前年度より4830人増加しました。また、現役志願率( =高等学校等卒業見込者の志願者数÷高等学校等新規卒業者数×100 )は44.6%で、前年度より(0.7ポイント)増加し、過去最高となりました。
これらの要因としては、入学定員管理厳格化によって合格者数の絞り込みが行われた結果、浪人生が増加していることや、国公立大学の推薦・AO入試でセンター試験の受験を要件にしている大学が増えていること、私立大学におけるセンター試験利用入試も引き続き増加していることなども挙げられるでしょう。
なお、センター試験本試験の受験率は95.12%と前年度より0.01%の微減となっています。

■ 出題教科・受験科目

センター試験の出題教科、科目は下表のとおり7つの区分に6教科・30科目が設定されています(2019年度)。
受験生は全ての教科・科目を受験する必要はなく、志望大学・学部の要求する科目だけを受験することになります。
国公立の場合、現在ほとんどの大学が5(6)教科7科目を課しています。具体的には、………

センター試験の出題教科

◆備考
1.『 』内記載のものは、2つの科目を総合したもの又は2つ以上の科目に共通する内容を盛り込んだ出題科目とする。
2.地理歴史及び公民の「科目選択の方法等」欄中の「同一名称を含む科目の組合せ」とは、「世界史A」と「世界史B」、「日本史A」と「日本史B」、「地理A」と「地理B」、「倫理」と『倫理、政治・ 経済』及び「政治・経済」と『倫理、政治・経済』の組合せをいう。
3.理科①については、1科目のみの受験は認めない。
4.外国語において『英語』を選択する受験者は、原則として筆記とリスニングの双方を解答する。

理系……外国語、国語、数学①、数学②、理科から2(3)科目、地歴公民から1科目
文系……外国語、国語、数学①、数学②、理科から1(2)科目、地歴公民から2科目

が標準的な受験パターンです。 公立では難関大学を除き、国立より科目負担の軽い大学が多くみられます。また、私立大学がセンター試験利用入試を課す場合は3教科が中心となり、センター試験の成績だけで合否を判定する場合がほとんどですが、センター試験と個別試験を併用して判定する大学も増えています。

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■ 数学・理科のグループ分け

2015年度入試から、数学と理科が2グループに分類されました。
選択方法については、数学は各グループから1科目を選択して解答するという従来同様のパターンです。理科については、4つの選択方法から1つを選び、出願時に申請したうえで解答することになるので、注意が必要です。なお、理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」には、一部に選択問題が出題されます。

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■ スケジュール
2018年度センター試験スケジュール
2018年度センター試験時間割

センター試験は、受験案内の入手から受験までに様々な手順を踏む必要があります。以下は2019年度センター試験の例ですが、受験までの大きな流れについては毎年ほとんど変更がありません。
重要なポイントをいくつかまとめておきます。

1.受験案内の配布(9月3日~)

2.検定料の払込(9月3日~10月12日)
検定料は受験する教科数により異なります(成績通知を希望しない場合)。
◆2教科以下の場合…1万2000円
◆3教科以上の場合…1万8000円
最初から受験教科を絞り込んでしまうと、受験直前になって志望校を変更することができなくなります。できる限り「3教科以上」受験を前提としてセンター試験の準備を進めておきましょう。

3.出願期間(10月1日~10月12日)
高3生は高校で一括出願できますが、既卒生は各自で出願しなければなりません。締切間近になって慌てないよう余裕をもって準備しましょう。

4.「確認はがき」の送付(10月29日までに到着)

5.「受験票」の送付(12月17日までに到着)
「確認はがき」(出願受理通知)では、氏名や登録教科などの内容が正しいかどうかを確認しておきます。また「受験票」には試験会場が記載されていますので、必ず事前に交通手段を確認し、下見をしておきましょう。

6.本試験・追試験
大学入試センター試験の実施期日については、「1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日」とすることが文部科学省から各国公私立大学長に対して通知されており、センター試験は毎年2日間にわたって実施されています。体調不良などにより本試験が受けられなかった場合は、翌週の追試験を受験することができますが、医師の診断書の提出など特別な手続が必要になります(受験案内、受験上の注意参照)。問題そのものも本試験より難しいことが多く、試験会場も東日本と西日本でそれそれ一会場のみとなるため、できる限り本試験を受験できるよう健康管理に努めましょう。

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■ 用語集

  • ◆志願倍率・実質倍率
    「志願倍率」は出願者数を募集人員で割った数値。実際的な競争率は受験者数を合格者数で割った数値である「実質倍率」が示します。


  • ◆得点調整
    センター試験本試験では、原則として一定の科目間で平均点が20点以上の得点差が生じ、かつ、これが試験問題の難易差に基づくものであると認められた場合には、次の科目間で得点調整が行われます。(2019年度入試)
      

    • (1)地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間
    • (2)公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間(公民の『倫理、政治・経済』は、得点調整対象外)
    • (3)理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」の間(理科①の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」は、得点調整対象外)
    • ※受験者数が1万人未満であった科目は対象としない。