学生特派員からの先輩レポート|一橋大学|三浦 豪
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2008年06月20日
法学部というところ…
こんにちは。今日は法学部、特に法の勉強や法学部に関して誤解されがちなことについて書きます。
法というと必ず、みんな言うのが「六法全書」、これですね。
大体の人が六法全書はどこかの官庁とか国から出版されたものなんじゃないかとか思っている人もいるようですが、あれは有斐閣っていう出版社が出している法を網羅的に掲載した商品名なんです。あまりにも有名になって当り前のように六法全書と言っていますが、法の辞典のようなものは他にもたくさん出版されています。大学生は一般にポケット六法やコンパクト六法を持つ人が多いようです。変わり者は小六法なんか持つ人もいます。
あと、法学部を出た人はみんな弁護士になると思っている人も結構いるみたいですが、実際は多くの人が企業などに就職しますし、国Tなどの国家公務員資格を取る人もします。また、法科大学院から新司法試験を受けて弁護士以外にも検察官・裁判官になる人もいます。
さて、次に法学部ではどんなことを学ぶかについてですが、実際のところ、法律だけでなくたくさんの授業があります。一橋はほかの大学とは違い、法学部は法律コースと国際関係コースに分かれます。多くの大学は法学部というと法律学科と政治学科に分かれるようですが、うちの大学では政治については主に社会学部や一般教養科目で学ぶことになります。法律系は憲法・刑法・労働法・知的財産法・法哲学・法思想史・比較刑事法とか数え切れないほどたくさんありますし、国際関係系は安全保障・国際関係概論・EU法・・・こちらも幅広いものを学べます。詳しくはうちの大学のホームページまで(笑)
一橋は学部が4つあるんですけど、どの学部の授業も簡単にとることができます。特徴としては経済学部・商学部は原則、中間テスト、期末テスト、時々レポートという一般的な形で評価されます。社会学部は基本的にレポートで評価されることが多いので、社会学部の人はいつもレポートがやばい!レポートがやばい!と言ってますね。んで法学部はこれが非常に厄介で期末テスト一発勝負という授業がほとんどです。よって、法学部はいつもは平然としていてもさぼっていると期末になって死にそうな顔の人が多いです。一般教養科目は出席、レポート、中間・期末テストと幅広い部分から評価されます。
ところで、司法試験とかの勉強は決して六法全書の条文を丸暗記するわけではありません。旧司法試験の試験科目は六法(憲法・刑法・民法・商法(会社法・手形法・小切手法・商法)・刑事訴訟法・民事訴訟法)、法科大学院や新司法試験はこれに行政法と選択科目を加えたものが試験範囲です。ただ条文を覚えるわけではなく、条文をどう解釈するのか、つまり、条文の趣旨・内容・要件・効果はなにか、ほかの条文との関係はどうなっているのか、また通説だけでなく判例ではどのように言っているのか、少数説の検討などなど非常に多岐にわたります。といってもよくわからないと思うのでわかりやすい例をいいます。
たとえば・・・・・・
一橋法第50条「教室の中でタバコを吸ってはいけない。」という法律の条文があったとします。もちろん、あなたは教室の中でタバコを吸ってはいけないんです。これは当たり前。でも、廊下ではどうでしょうか。条文に明確な規定がないなら困ってしまいます。そこで、解釈を加えるのです。その50条の趣旨がタバコは勉強の妨げになるので教室ではタバコを吸うのを禁止したものとするならば、もちろん廊下で吸うのは良いということになります。もし趣旨が火災防止ならばもちろん廊下で吸うのもダメだということになりますね。このように他の条文を類推解釈するときには法律の趣旨を考えることが非常に大切になります。この趣旨も色々な説に分かれ、法学者が検討に検討を重ねて基本書という教科書を書いています。多くの法学者が採る説が通説といわれ、司法システムを支える大きな力となっているのです。
法というとあの法廷の原告と被告の激しい討論を思い浮かべる人が多く、ディベートが強い人が勝つと勘違いしている人も多いようです。しかし、実際は机にむかって検討に検討を重ねていかに裁判官や相手を納得させるか、どうすれば国民が納得するか、いかに秩序だった法システムを確立するかを考えることが大切だと今一人の法学部生になって思います。
色々なドラマをやっており、自分も完全には分かっていませんが、これから司法システムも大きな変革期を迎えています。裁判員制度も始まります。以上の話を聞いて少しでも法学部に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。生意気なことをいろいろ書いてしまいましたが、参考にしてください。
と法について語ったものの、月曜日は経済学入門の中間試験・・・現実に引き戻されました。今から図書館に行ってきます。ではまた!
投稿者 三浦豪 : 2008年06月20日 17:45
この記事に対する読者の投稿
始めまして。一橋志望の受験生です。
日本史の金谷先生の講座と野島先生の講座とは何をとられていたのですか??
あと、自分は数学が得意ですので、私立は数学受験でクリアーしようと思っています。
つまり、日本史はセンター&一橋論述ということになります。 論述の講座は取っていましたか??
投稿者 kato : 2008年06月20日 20:11
法学部をめざす私にとって、今回のお話はとてもためになりました!実際の法学部生の話を聞く機会はあまりないので助かります浮ワだまだ、程遠いみちのりではありますが、めげずに頑張りたい、と改めて思うことができました!また、法学部について色々レポートして下さい
投稿者 み〜 : 2008年06月20日 23:06
はじめまして。
僕は今浪人中で、一橋の商学部を目指しています。
ひとつお聞きしたいのですが、三浦先輩は、もしかして、一橋祭運営委員会が開設している、受験生応援掲示板で返答していたごーさんと同一人物なのでしょうか?違っていたらごめんなさい。
投稿者 一橋志望 : 2008年06月21日 19:31
コメントありがとうございます。
katoさんへの回答は次の記事に取り上げさせていただきますのでちょっと待ってくださいね。
み〜さん、コメントすごくうれしいです。これからもできるだけ具体的に法学部について書いていきたいと思います。またこういうことについて書いてほしいといったことがあったらぜひリクエストしてください!
一橋志望さんへ、・・・・・・すごいですね。そうです。あの「ごー」です。全くわからない人はごめんなさい。実は去年まで一橋祭運営委員会のほうに所属していましたが、去年退会しました。そんで今年からこちらでブログを開設させていただき、またアドバイスなんかできたらいいなあと思ってひょっこり顔を出したわけです。まさか誰かにばれるとは思いませんでした(笑)これからはこちらでよろしくお願いします。
投稿者 GoMiura : 2008年06月21日 20:59










