Q.上手くいってない友達がいて、思い出すともやもやして勉強に集中できません
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筑波大学第2学群人間学類卒、筑波大学博士課程心理学研究科修了、博士(心理学)。 専門社会調査士 現在、明治学院大学心理学部教授。日本社会心理学会事務局長、Japanese Psychological Research副編集委員長。 専門は社会心理学(対人認知、対人コミュニケーション)。
そもそもなぜ友達と上手くいかないかっていうと、お互いの考え方や価値観が違うから。「自分は自分、相手は相手」、つまり相手と自分は考え方も感じ方も違って、無理に相手に合わせる必要がないことを受け入れられれば、この悩みは軽くなります。友達同士は分かり合えると思っているかもしれませんが、仮にお互いが受験生だったら一日の時間の使い方も変わってくるし、一緒に休憩できる訳じゃない。だからまずはお互いに、自分のペースと相手のペース、相手の考え方と自分の考え方があることを受け入れることが大事なんです。そうすれば「人間ってこういうものなのだ」って思えて、悩まずに友達と付き合えるんじゃないでしょうか。
友達と上手くいかない時は、その人とは馬が合わないって思って、一歩引いてみましょう。上手くやらなきゃという観念にとらわれて、無理に友人関係を続ける必要もないですよ。
友人関係に潜む義務感
一年生だと新しい環境でまだちゃんとお互いのことを理解出来ていないかもしれません。それでも友達と上手くやりたいって思う背景には、上手くやらなきゃという「義務感」があります。だから上手くいかない友達がいても、上手くやるために自分を縛る必要はないですよ。義務感を持ち続けて段々と自分が辛くなってしまわないためには、例えば相手と少し距離を取ってみるという決断も必要でしょう。何よりも大事なのは、「自分は自分、相手は相手」という考え方を持つこと。そうすれば勉強にも集中できるでしょう。