Q.親の勉強に対する過度な期待が辛いです。
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京都大学大学院博士後期課程修了。博士(教育学)。 文教大学および大学院教授。専門は、家族心理学・家族療法で今まで多くの方のカウンセリングを行ってきました。内閣府男女共同参画局連携会議議員、(公財)21世紀職業財団の特任講師などを務め、ジェンダー問題やハラスメント防止対応にも取組んでいます。 公認心理師・臨床心理士・家族心理士・社会福祉士・上級教育カウンセラー。 著書:「家族心理学-家族システムの発達と臨床的援助」有斐閣(共編著)、「家族の問題を大きくしないためのヒント」ALPS.ほか。
敏感で感受性の強い人ほど苦しいと感じてしまいますよね。 しかし楽になる方法はいたって簡単です。それは、ご両親にはっきりとあなたの気持ちを伝えることです。
親は無自覚に子どもにプレッシャーをかけていることが多く、誰かに言われないとそのことに気が付きません。そのため、「自分はベストを尽くしているけどあまり期待しないでほしい」、「期待されると逆に苦しくなってしまうからこうしてほしい」、というようにあなたの気持ちをはっきりと伝えることが重要です。
「アサーション」を取り入れてみよう
自分の気持ちをはっきり伝えてしまうと相手を傷つけてしまうのではないか、と心配になってしまう方もいるのではないでしょうか。そんなときにぜひ試していただきたいのが「アサーション」です。これは相手を傷つけることなく自分の気持ちや考えを率直に伝えるコミュニケーション方法のことで、それを習得するために練習することを「アサーショントレーニング」といいます。
社会に出たときにも自分が嫌なことに「ノー」と言えるスキルはとても重要になってくるので、まずはご両親との会話で「アサーショントレーニング」をしてみるのがおすすめです。具体的なトレーニング方法の本は書店や図書館の心理学コーナーにたくさんあります。ぜひ自分に合ったものを手にとって調べてみてください。