Q.早く親離れしたい
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家族問題評論家・カウンセラー・エッセイスト 国立山梨大学非常勤講師・思春期保険相談士・有)オフィス・ミヤジン取締役 1947年生まれの団塊の世代。津田塾大学英文科アメリカ研究科卒。翻訳などの仕事をしながら、カウンセリングや交流分析を学ぶ。主婦の友社電話相談室に22年間勤務。1989年より執筆活動開始、99年より山梨大学非常勤講師、2004年に会社を設立した。雑誌、新聞へのコメント、コラム担当の他、時事通信社の書評欄を担当。テレビのワイドショー等でも本音を語るコメンテーターとして出演。男女共同参画、結婚問題、育児や思春期の親子関係、家族関係問題、ジェンダー、フェミニズムなどをテーマにしたシンポジウムや講演講師として全国を回る。「輝ける熟年」「そこが違うぞ あなたの子育て」「シャキッとしなさい 日本の親たち」「熟年離婚より孫育て」「自分も幸せになる姑道十カ条」「団塊の世代の孫育てのススメ」「孫ができたらまず読む本」など、著書多数。
残念だけど、あなたぐらいの年齢だと社会経験も対人経験も少ないから、決定的にボキャブラリー(語彙)不足になりがち。キモい、嫌だ、ありえない、マジきれた等のマイナス感情を表現するのに手軽に「死にそう」を連発する13才は大勢いますよ。
「頭に来た」を通り越した我慢の限界の「つらい、しんどい」という悲鳴や、親の無理解や無視への嘆きや不満なども、手っ取り早く「死にそう」の一語でまとめる省エネ表現ばかりしていると、言いたいことも伝わらないし、聞く側も過剰反応してしまうかも。人との良い交流を覚えるのにいい機会だから、もう少し自分の感情を多彩に表現するボキャブラリーを増やし、交渉力や妥協する社会力も身につけましょう。
さて、「死にそう」の一語で片付けている今の本当の感情は、小学校時代とさして変わらない現状を「やめたい」ということではありませんか?心労がひどいときは頭も体も休めるべし。寒くて腹が減っているとロクなことを考えません。風呂に浸って栄養のあるものを食べて、ぐっすり眠ること。とりあえずリラックスしてから、解決策を練りましょうね。
親はお金も口も出すあなたのスポンサー
「親離れ」という言葉はクールでかっこいいからやりたいと憧れるでしょうけれど、中学一年生は発達段階でも自立するにはまだ早くて、法律的にも成育的にも親の庇護が必要。ついでに扶養義務があるから、親はスポンサーみたいなものですね。 衣食住の面倒をみて、金も労力もつぎこみ、子どもがやらかしたことへの責任や損害賠償も引き受ける。親がこれらの庇護をやらなければ児童虐待、やりすぎるのを過保護と言います。そこまで極端でなくても、親は一応思春期体験者だから、先回りして口出しするし、手も出しちゃうのでしょう。 でもね、世間の大多数のおとなの中学生への対応も似たようなものですよ。このさい、身近の親で「社会に出る前の予行練習をしておこうか」ぐらいの冷静な視点があってもいいんじゃないかな。 金のなる木があるじゃなし、スマートフォンの料金、習い事の費用やそれから塾の費用も親の財布から出ているわけで、スポンサーが「成果を出そう」として支援先に口出ししているのだということを頭の隅に置いておきましょう。12才の生活自立はずっと先ですが、心が自立を目指すことは素敵なことです。本を読んで、感情表現の言葉をたくさん覚えて、伝える練習をするのをオススメします。
問題解決には「言いたいことを言う」心の自立を
さて、現状の親子関係では親からの一方的指示にあなたはうんざりしている。耳を塞ぎたくなるでしょうが、シャットダウンして「アタシの気持ちを察してよ」と無言のアピールをするだけでは幼児がすねているのと同じで進展しません。 そこでどうするかというと、まずは親の言い分は言い分として聞いてみること。スマートフォンの没収理由がテストの点数だけにあるのかどうか、確かめた方がよろしいね。案外、近眼や長時間使用が心配という答えが返ってきたりするかもしれません。理由がわかったら、どうすれば戻してもらえるのか、テストの点数ならどの程度の数値アップを期待されているのかを親と交渉してみましょう。交渉力はこの後の人生でもおおいに役立ちます。 習い事は練習を見に来てもいないのに下手だと言われても、子どもなんだから練習を積んだ大人より下手なのは当たり前、トンビは鷹をうみません。親バカの一種と受け止めて、気にせずにスルーしちゃいましょう。 私や友人たちの経験ですが、子ども時代のへっぽこ習い事でも、基礎ができているからおとなになって再スタートするとめざましくうまくなるケースの方が多いみたい。親がスポンサーを降りないなら、続けたほうがあとで得した気分になりますよ。 友達と遊んだ日の夕方に具合が悪くなって塾を休んだ時は、「もう遊びに行くな。」と言われた件ですが、具合が悪くなったのを友達のせいにされてしまった。これは明らかに親のファールで、わが子の体調不良より犯人捜しが優先してしまったのでしょう。まぁ、親も人間でミスもするし、子供に手本を示すほどの大人になりきれていないことがよくあります。そのときはキッパリと主張すればいいんです。「私の体の方をもっと心配してほしかった。友達と遊んだのとは関係ないんだから、私と友達を切り離さないでよ(これが心の自立!)」。 親にこう考えてほしいと思ったことは「ウザい」みたいな省エネ言葉でなく、ていねいに冷静に伝えた方がいい。それが問題解決への第一歩です。いまはやりの「忖度(そんたく)・・・相手の意向を察して、それに沿うように行動すること」なんて、家族の間では無用です。