Q.勉強しないと順位が下がると思い、全力投球しすぎて、人とコミュニケーションをとるのがめんどくさくなってしまいました。どうすれば気楽に勉強することが出来ますか。
この方が回答してくださいました!
道産子。筑波大学大学院人間総合科学研究科3年制博士課程ヒューマン・ケア科学専攻終了後、2014年より現職。博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師、大学カウンセラー。専門は学生相談、大学生のメンタルヘルス、精神障害者や発達障害者の心理・生活・修学・移行支援、自律訓練法。
まず、全力投球できるものがあることは素晴らしいことです。必死に勉強に向き合った時間は、今後自分の中で努力の証として残り、あなたの成長を支えてくれるでしょう。 しかし、全力で勉強に取り組むうちに、心身に疲れが溜まってしまうこともあります。そういった時には、気晴らしが必要です。気晴らしをすることでリフレッシュでき、再び集中して勉強に取り組むことができるようになります。
思いっきり気晴らしを楽しもう
気晴らしをする上で重要なポイントは二つあります。
一つ目のポイントは、気晴らしにしっかりと没頭することです。受験勉強で疲れて何か気晴らしをした時、頭の片隅で受験の事を考えてしまうと、リラックス効果が薄くなってしまいます。そのため、気晴らしをする時は、今自分が抱えている問題を全て忘れて、思いっきり楽しんでください。
二つ目のポイントは、ポジティブな感情を持てる気晴らしをするということです。頭を疲れさせる気晴らしはあまり効果がないと言われています。楽しい、嬉しいと思えるような気晴らしを心がけることで、前向きな気持ちで勉強に向き合えると思います。
メリハリのある生活を!
勉強と気晴らしの両立方法に悩む人や、気晴らしに時間をかけすぎてしまい、逆効果になってしまう人もいるでしょう。そのような時には、「この時間は勉強をしよう」「この時間までリフレッシュしよう」と、何かを始める前にあらかじめ自分の中でルールを作ってみましょう。最初は難しいかもしれませんが、毎日こなして慣れていくことで、メリハリがついた生活になります。さらに生活のリズムも整うことで、気持ちも落ち着き、無理なく勉強に集中できるようになるでしょう。
負の感情をエネルギーに!
一つの事に全力を注ぎすぎて、切羽詰まった状態になると、負の感情も生まれてしまいます。しかし、この負の感情を否定して抑えることは難しいです。この時、負の感情をどのようなエネルギーに変えられるかという点が大切になります。
焦っている自分、不機嫌な自分、これらはあなたが頑張っている証拠だと考えてみましょう。そうすれば、負の感情を否定することなく、それをエネルギーに変えて前に進むことができます。こうした視点を持つことで、心を気楽に保ちながら、勉強に取り組めると思いますよ。