大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 

センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

大問数、設問数、マーク数はいずれも昨年と同様であったが、地図問題は1問のみで、年代整序6択問題の出題が無いなど若干の変化があった。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問は4問。設問数は2005~2017年に引き続いて各9問と例年通りであり、グラフの読み取り問題が3年連続で出題された。一方で、地図を用いた問題は、昨年の4問から1問へ、空欄補充問題が昨年の4問から2問へと大きく減少し、2011年以来定着していた年代整序問題の出題がみられなかった。また文化史の出題が3問から6問へと倍増した。正文または誤文の文章選択問題の総数は昨年の20問から28問となり、特に正文選択は昨年の18問から25問へと大幅に増加した。出題される時代は前近代・近現代ともに昨年とほぼ同じ割合で、戦後史も昨年の3問と変わらなかった。地域についてもバランス良く出題されており、日本に関する選択肢を含む設問も3問見られた。時代・地域混合の選択肢からなる設問も昨年と同様に多く、学習が手薄になりがちな文化史の問題も増加したが、全体としては、地域・時代ともに幅広い基礎力が問われる標準的な問題となっており、平均点も昨年並みと予想される。

年度 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

 

第1問

世界史上の帝国や王朝の支配

9

9

25

第2問

宗教や宗教集団

9

9

25

第3問

世界史上の都市とその建造物

9

9

25

第4問

人の移動と戦争との関わり

9

9

25

2017

第1問

世界史上のマイノリティ(少数派)

9

9

25

第2問

世界史上の革命や政治体制の変化

9

9

25

第3問

国家が諸地域を統合するために採用した制度

9

9

25

第4問

世界史における自然環境•資源と人間との関わり

9

9

25

2016

 

第1問

世界史上の宮廷や宮廷文化

9

9

25

第2問

ユネスコに登録された世界遺産

9

9

25

第3問

世界史上の戦争とその影響

9

9

25

第4問

世界史上の宗教と政治との関係

9

9

25

2015

 

第1問

世界史上の帝国の支配と影響

9

9

25

第2問

世界史上の港町

9

9

25

第3問

世界史上の軍隊

9

9

25

第4問

世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容

9

9

25

過去の平均点の推移

2017 2016 2015 2014 2013
65.44点 67.25点 65.64点 68.38点 62.43点

設問別分析

【第1問】世界史上の帝国や王朝の支配
Aはローマの支配の正統性と平和、Bは『アーサー王物語』とヘンリ2世の関係、Cは中国の王朝交替と正統論についてのリード文であった。Aではローマ帝国についての設問のほかに、支配の仕組みやローマ帝国の支配下にあった諸都市のその後の歴史について、地域・時代ともに幅広く出題された。Bでは叙事詩などについての文化史や帝国一般についての問題が出題された。Cでは中国史を中心とするアジア史について出題された。全体としては、文化史を含めた幅広い知識が問われた。


【第2問】宗教や宗教集団
Aはシク教とシク王国、Bは16世紀のヴェネツィアにおけるユダヤ教徒、Cは近代におけるムスリムの改革や抵抗運動についてのリード文であった。Aでは地図問題を含めインドを中心に出題された。Bではユダヤ教徒や商業など幅広く出題された。Cでは宗教関連の出来事を中心に出題された。全体的に、文化史や地図問題などへの対応力が鍵となった。


【第3問】世界史上の都市とその建造物
Aはパリの市壁やルーヴル城、Bはドレスデンの聖母教会、Cは上海の西欧風建築や現代のビル群についてのリード文であった。Aではヨーロッパの河川や君主を中心に出題された。Bでは東欧・北欧や第二次世界大戦期の出来事など幅広く問われた。Cでは中国史を中心に、近現代の中国と各国の貿易額を示したグラフ問題も出題された。グラフについては最近の傾向と同様に、正確な年代の知識が身についているかどうかが鍵となった。


【第4問】人の移動と戦争との関わり
Aはロシアのコサックと反乱、Bは20世紀の戦争と難民、Cはユダヤ人音楽家ヘルムート=シュテルンについてのリード文であった。Aでは政治史を中心に時代・地域ともに幅広い基本的知識が問われた。Bの年表補充問題では戦後史についての知識が問われた。Cでは20世紀を中心とする政治的出来事について出題されており、全体的に、近現代史の幅広い知識が定着しているかが問われたと言える

SNSでシェアしよう!