大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

細かい知識を問う問題と考察問題が出題された。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加(+1)  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問は3題、設問は16問で昨年より1問増加し、マーク数は昨年と変わらなかった。問題形式は空所補充、用語の組合せ、正誤判断が主体ではあるが、「細かい知識を必要とする設問」が増加し、「データを考察させる設問」が出題されたため、全体的にやや難化した。また、昨年と同様で「当てはまる選択肢を過不足なく含むものを選ばせる設問」はなく、昨年まで毎年出題されていた計算問題もなくなった。出題は、第1問が教科書の「生物と遺伝子」から生物の特徴・代謝・遺伝情報とDNA・核酸の構造、第2問が「生物の体内環境の維持」から血液循環・尿生成・ホルモン、第3問が「生物の多様性と生態系」からバイオームの分布・遷移である。第3問のバイオームは現行課程に移行してから4年連続の出題であるが、遷移は初めての出題である。前年と同じく、教科書の項目立てに沿った出題であるが、細かい知識を問う問題や考察問題の出題により、時間内で十分な解答をすることは難しかったと思われる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

7

19

第2問

生物の体内環境の維持

5

5

15

第3問

生物多様性と生態系

5

5

16

2017

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

7

19

第2問

生物の体内環境の維持

5

5

15

第3問

生物多様性と生態系

4

5

16

2016

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

6

19

第2問

生物の体内環境の維持

5

6

16

第3問

生態と環境

5

5

15

2015

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

6

20

第2問

生物の体内環境の維持

5

5

15

第3問

生物の多様性と生態系

5

5

15

過去の平均点の推移

2017 2016 2015
39.47点 27.58点 26.66点

設問別分析

【第1問】生物と遺伝子(生物の特徴・代謝・遺伝情報とDNA・核酸の構造)
設問数・マーク数ともに昨年と変わらなかった。問1は生物の共通性に関する知識問題である。細かい内容を問う選択肢が多く、解答に時間を要する。問2は細胞の構造に関する空所補充、問3は光合成に関する知識問題である。問4は染色体とDNAに関する空所補充であるが、DNAがタンパク質と結合していることを覚えている必要がある。問5はDNAの研究史に関する知識問題であるが、題意に適した選択肢を選ばなければならず、また、紛らわしい選択肢が多いため、正答率は低かったと思われる。問6は核酸の構造に関する典型的な空所補充であり、容易に解答できる。

【第2問】生物の体内環境の維持(血液循環・尿生成・ホルモン)
設問数・マーク数ともに昨年と変わらなかった。問1は血液循環に関する全体的な知識が問われており、紛らわしい選択肢が多く、内容を正確に覚えていないと正答は難しかったと思われる。問2は腎臓の構造に関する典型的な空所補充であり、容易に解答できる。問3は尿生成に関する知識問題であるが、一部で紛らわしい選択肢があり、正答率は低かったと思われる。問4はホルモンに関する空所補充、問5は知識問題であるが、いずれも正答を選びやすい選択肢であった。

【第3問】生物の多様性と分布(バイオームの分布・遷移)
設問数が1問増加したが、マーク数は昨年と変わらなかった。バイオームについては4年連続の出題であり、遷移は初めての出題である。問1はバイオームに関する知識問題であるが、バイオームの位置を正確に覚えていないと正答は難しい。問2は図と日本のバイオームに関する知識を照らし合わせる必要があり、解答までに時間を要する。問3は遷移に関する知識問題であるが、一部で紛らわしい選択肢があり、正答率は低かったと思われる。問4は図と表を考察する問題であり、考察問題に慣れていないと解答までに時間を要する。問5は遷移に関する典型的な空所補充であり、容易に解答できる。

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