大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

例年通り第1問の小問集合、第2問の波動・電気、第3問の力学と、各分野からまんべんなく出題された。分野の偏りはなく、教科書の基本事項からの出題である。組合せ選択肢の問題は昨年と同じく5問出題されている。また毎年出題されていた発電方式は今年度は出なかった。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問3題の構成で出題された。第1問の小問集合は、仕事とエネルギー、3つの力のつりあい、電荷・静電気力の性質と電気量の単位、直接音と反射音を利用した距離の測定、熱平衡と熱容量の大小からの出題であった。問4では常温での音速が約340m/sであることを知識として知っていないと解答できない。

第2問は、Aがうなり、Bが電気抵抗とジュール熱に関する出題であった。うなりは昨年に続いて2年連続での出題である。

第3問は、Aが鉛直投げ上げと水平投射、Bが定滑車につるされたおもりに関する力のつりあいと等加速度運動に関する出題であった。Bでは物体B,Cを一体系とみることがポイントである。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

2017

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

2016

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

2015

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

過去の平均点の推移

2017 2016 2015
29.69点 34.37点 31.52点

設問別分析

【第1問】小問集合
第1問は、昨年同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。問1は直接仕事を計算しないで、仕事と力学的エネルギー変化の関係を使うと平易に解答できる。問2の3つの力のつりあいでは、力のつりあいの式を縦方向と横方向で立式すればよい。問3の電荷・静電気力の性質と電気量の単位は知識で解ける問題。問4の直接音と反射音を利用した距離の測定では、常温での音速が約340m/sであることを知識として知っていないと解答できない。問5の熱平衡と熱容量の大小では、熱容量と温度変化の積が熱量を表していることがポイントである。全体的に計算主体の出題であった。



【第2問】波動、電気
Aはうなりに関する問題であった。うなりは昨年に続いて2年連続での出題である。問1はうなりの合成波を知らなくても、与えられた二つの波を重ねあわせて、振動のピークとゼロになる時間を見極めることができれば、適切なグラフを選択することができるが、振幅が2倍になることには注意が必要である。問2ではうなりの振動数と周期の定義をしっかりと把握しておくこと。

Bはジュール熱と電気抵抗に関する出題であった。問3は単純なジュール熱の計算で易しい。一方、問4の抵抗値の計算は数値が煩雑なので落ち着いて計算しないとミスをしやすいが、問われていること自体は抵抗率、断面積、長さの比例・反比例関係である。



【第3問】力学
Aは鉛直投げ上げと水平投射に関する出題であった。鉛直投げ上げに関する出題は2016年に同様のテーマで出題されている。問1は最高点では小球の速度が0になることがポイント。問2は鉛直方向と水平方向に運動を分解して考えれば、鉛直投げ上げと等速直線運動の単純な合成であることに気付く。

Bは定滑車につるされたおもりに関する力のつりあいと等加速度運動に関する出題であった。問3では静止した状態での力のつりあい、問4では等加速度運動している状態での運動方程式を立式するが、両問とも物体BとCを質量2mの一つの物体とみることがポイントである。

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