大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

大問数は7題で選択問題にも変化なし。設問数、マーク数ともに減少。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少(-2) | 変化なし | 増加  
マーク数
減少(-7) | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問構成は昨年から変更はなかった。設問数は2問減り25問、マーク数は7減り28となった。選択問題では、昨年同様教科書の後半で取り扱う高分子化合物が出題された。 出題分野に大きな変更はないが、第2問の問3で電気伝導度から中和点を求める実験が題材となるなど、最近のセンター試験では見慣れない問題もあった。 設問数は減少したが、一読してすぐに解答できないような問題も多く、時間内に全てを解き切るには相応のスピードが求められる内容であった。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

 

 

第1問

物質の構造・状態

6

6

24

第2問

物質の変化と平衡

5

6

24

第3問

無機物質

5

6

23

第4問

有機化合物

5

6

19

第5問

高分子化合物

2

2

5

第6問

1問
選択

合成高分子化合物

2

2

5

第7問

天然高分子化合物

2

2

5

2017

 

 

第1問

物質の構造・状態

6

8

24

第2問

物質の変化と平衡

6

7

24

第3問

無機物質

6

7

24

第4問

有機化合物

5

9

19

第5問

高分子化合物

2

2

4

第6問

1問
選択

合成高分子化合物

2

2

5

第7問

天然高分子化合物

2

2

5

2016

第1問

物質の構造・状態

6

6

23

第2問

物質の変化と平衡

6

6

23

第3問

無機物質

6

8

23

第4問

有機化合物

5

5

19

第5問

高分子化合物

2

2

6

第6問

1問
選択

合成高分子化合物

2

3

6

第7問

天然高分子化合物

2

2

6

2015

第1問

物質の構造・状態

6

6

23

第2問

物質の変化と平衡

5

6

23

第3問

無機物質

6

7

23

第4問

有機化合物

6

7

22

第5問

1問
選択

合成高分子化合物

3

3

9

第6問

天然高分子化合物

3

3

9

過去の平均点の推移

2017 2016 2015
51.94点 54.48点 62.50点

設問別分析

【第1問】物質の構造
問1 各単原子イオンの陽子数、中性子数、電子数が与えられ、陰イオンの質量数が最も大きいものを選ぶ問題。まずは、陰イオンを選び、その上で質量数が最大のものを選べたかがポイントであった。
問2 典型元素と遷移元素に関する正誤問題。1、2族、12〜18族元素が典型元素、3〜11族元素が遷移元素であることを覚えていたかがポイントであった。
問3 六方最密構造の単位格子に含まれる原子の数を答える問題。単位格子の図が与えられているため、六方最密構造の格子内の原子を数えたことがあったかどうかがポイントであった。
問4 外圧と水の沸点の関係を示すグラフを選ぶ問題。外圧と蒸気圧が一致する温度が沸点であることがわかっていれば、グラフの数か所の点を読み取ることで解答できる。
問5 質量モル濃度を表す文字式を選ぶ問題。モル濃度と質量パーセント濃度の変換は慣れていても、モル濃度と質量モル濃度の変換は見慣れずに、戸惑った受験者も多かったと思われる。
問6 物質の状態に関する正誤問題。過冷却の現象に気付けたかがポイントであった。

【第2問】物質の変化と平衡
問1 炭素の状態変化に関わる反応熱を求める問題。計算に必要な熱化学方程式が与えられており、熱化学の基本的な問題であった。 
問2 反応速度と生成物の生成量に関する問題。この反応は不可逆反応であること、また、Aを2倍にしてもBを増やしていない点に注目できたかがポイントであった。
問3 中和反応と電気伝導度に関する問題。aはこの中和反応で生成する塩は沈殿物であることがわかったかがポイントであった。bは基本的な中和滴定の量的関係を問うものであった。
問4 メタノールを用いた燃料電池の問題。負極の反応式が与えられているため、流れた電子の物質量を求めれば、容易に解答できる。
問5 アンモニアの電離定数を、加水分解定数と水のイオン積で表す式を選ぶ問題。酢酸を題材にした問題は解き慣れていた受験生が多いと思われるが、アンモニアが題材で戸惑った受験者もいたかもしれない。

【第3問】無機物質
問1 身近な無機物質に関する正誤問題。ルビーやサファイアの主成分を覚えていたかがポイントであった。
問2 ハロゲンの単体に関する正誤問題。塩素を含むオキソ酸は盲点になっていた受験者も多いと思われる。
問3 2種の気体の性質に関する正誤問題。まずは、気体A、Bを正しく同定できたかが重要である。その上で、その気体の性質に関する知識を必要とする、やや解きにくい問題であった。
問4 与えられた記述から2種の元素を選ぶ問題。元素アはリンの同素体に関する知識、イはMgとCaの性質の違いを覚えていれば解答できる。
問5 水和水を含む硫酸塩の化学式を選ぶ問題。見慣れない物質が題材となっており、難しかった。各物質の質量の差に注目して立式できたかがポイントであった。

【第4問】有機化合物
問1 分子を構成する原子数を選ぶ問題。化合物名から正しく構造式を思い浮かべられるかがポイントであった。
問2 幾何異性体が存在する化合物を化学式から選ぶ問題。実際に構造式を書いてみて、幾何異性体をもつ化合物が見つけられればよい。
問3 アセトンの性質に関する問題。ケトンはアルデヒドと異なり還元性をもたないことを知っていれば解答できる。
問4 アルコール中の不飽和結合の数を決定する問題。アルコールとナトリウムが反応するときの物質量比に注目できたかがポイントであった。
問5 アセチルサリチル酸の合成実験を題材とした問題。aはアセチルサリチル酸の合成に関する知識、bはフェノール類の検出に関する知識があれば解答できる。

【第5問】高分子化合物の性質・糖
問1 合成高分子化合物の構造と製法に関する問題。各化合物の合成法や構造をきちんと覚えられていれば容易に解答できる。
問2 高分子化合物の性質に関する知識を問う問題。ヨウ素デンプン反応を示す化合物をきちんと整理できていたかがポイントであった。

【第6問】合成高分子化合物
問1 熱硬化性樹脂に関する知識問題。熱硬化性樹脂の代表例を覚えていれば解答できる。
問2 ジカルボン酸のメチレン基の数を求める問題。高分子化合物の平均分子量と重合度から、繰り返し単位の式量を手際よく求めることができたかがポイントであった。

【第7問】アミノ酸・核酸
問1 タンパク質に関する知識を問う問題。タンパク質の構造や性質に関して幅広く問う問題であった。
問2 スクロース(二糖)の加水分解に関する計算問題。還元性をもつ糖ともたない糖を意識できたかがポイントであった。

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