全体概観
図表の点数が大幅に増加し、やや難化か。
大問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 |
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
・分量
大問数は例年通り5題である。設問数とマーク数は前年同様、ともに34である。
・形式
組合せ式の設問は前年(10問)から大きく増えて16問(6択式12、4択式4)となった。図版数も前年(25点)から大きく増えて35点となったが、そのうち写真資料は4点であった。
・構成と内容
前年同様に第1問がAとBに分かれ、Aは「地理の基礎的事項」、Bは「日本の自然環境と防災」であった。第2問も前年と同じ「世界の生活・文化」に当てられた。
第3問の地誌では、「オーストラリア」が扱われた。
第4問は例年通り「地球的課題」の分野から出題されたが、一昨年と同様に「世界の結びつき」との組み合わせであった。
第5問は、例年通り地理B(第6問)との共通問題となる「地域調査」であった。
・難易度
いずれも高校地理に関する標準的な知識や図表を読み取る力を要求する問題であり、総合的な学力が求められる。全体的に標準レベルの設問が多いが、資料の読み取りに時間がかかるだろう。難易度としては易化した昨年に比べてやや難しくなったと思われる。
年度 |
大問 |
出題分野 |
設問数 |
マーク数 |
配点 |
|
2018
|
第1問 |
A |
地理の基礎的事項 |
5 |
5 |
14 |
B |
日本の自然環境と防災 |
3 |
3 |
9 |
||
第2問 |
世界の生活・文化 |
7 |
7 |
20 |
||
第3問 |
オーストラリア |
7 |
7 |
21 |
||
第4問 |
世界の結びつきと地球的課題 |
6 |
6 |
18 |
||
第5問 |
地域調査(岐阜県高山市) |
6 |
6 |
18 |
||
2017
|
第1問 |
A |
地理の基礎的事項 |
5 |
5 |
23 |
B |
日本の自然環境と災害 |
3 |
3 |
18 |
||
第2問 |
世界の生活・文化 |
6 |
6 |
21 |
||
第3問 |
ラテンアメリカ |
7 |
7 |
21 |
||
第4問 |
地球的課題 |
6 |
6 |
18 |
||
第5問 |
地域調査(長崎県壱岐島) |
7 |
7 |
20 |
||
2016
|
第1問 |
地理の基礎的事項 |
8 |
8 |
22 |
|
第2問 |
日本の自然環境と防災 |
5 |
5 |
15 |
||
第3問 |
世界の生活・文化 |
7 |
7 |
21 |
||
第4問 |
地球的課題と世界の結びつき |
8 |
8 |
24 |
||
第5問 |
地域調査(岩手県北上市) |
6 |
6 |
18 |
||
2015
|
第1問 |
地理の基礎的事項 |
8 |
8 |
24 |
|
第2問 |
国境を越えた様々な結びつき |
7 |
7 |
21 |
||
第3問 |
東アジア地誌 |
7 |
7 |
21 |
||
第4問 |
地球的課題と国際協力 |
5 |
6 |
16 |
||
第5問 |
地域調査(北海道富良野市) |
6 |
6 |
18 |
||
2014
|
第1問 |
地理の基礎的事項 |
8 |
8 |
23 |
|
第2問 |
国境を越えた様々な結びつき |
7 |
8 |
22 |
||
第3問 |
アフリカ地誌 |
7 |
8 |
22 |
||
第4問 |
地球環境問題と国際協力 |
5 |
6 |
16 |
||
第5問 |
地域調査(愛知県知多半島) |
6 |
6 |
17 |
||
2013
|
第1問 |
地理の基礎的事項 |
8 |
8 |
24 |
|
第2問 |
国境を越えた様々な結びつき |
7 |
7 |
21 |
||
第3問 |
南アジアにおける自然環境と人々の生活 |
7 |
7 |
22 |
||
第4問 |
地球的課題と国際協力 |
5 |
5 |
15 |
||
第5問 |
地域調査(徳島県鳴門市) |
6 |
6 |
18 |
過去の平均点の推移
2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
---|---|---|---|---|
57.08点 | 52.14点 | 51.40点 | 51.76点 | 50.09点 |
設問別分析