大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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国語

国語 

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

形式は昨年通り。標準的な事項を中心とする出題であり、難易度はやや易化。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少(-1) | 変化なし | 増加  
マーク数
減少(-1) | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問4は例年通りだが、小問が一つ減少して36となった。形式面では、昨年10題もあった8択問題が4題へと減り、オーソドックスな短文4択問題が増えた。また3つの短文からなる6択の正誤組合せ問題が復活したほか、新形式としてサブリード文の空欄3箇所に6つの短文から選択させる8択組合せ問題が登場した。内容面では、セン、三宅雪嶺、ウィトゲンシュタインについて比較的詳しい理解が求められた設問があったほかは、特に目新しいものはない。昨年は平均点が久しぶりに上昇したが、今回は形式面での易化もあるため、昨年以上に回復すると思われる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

8

8

24

2017

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

2016

 

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

2015

 

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

過去の平均点の推移

2017 2016 2015 2014 2013
54.66点 51.84点 53.39点 60.87点 58.83点

設問別分析

【第1問】青年期・現代社会分野
昨年と同様、青年期と現代社会分野からの出題が中心であった。リード文が会話形式という点も同様。問1では、サブリード文の空欄3箇所に5つの短文から選択させる8択組合せ問題という新形式が登場した。問9で出題されたセンについての正誤判定問題は、「潜在能力」というキーワードについての理解が求められ、難しかったと思われる。

【第2問】源流思想分野
分野を横断した総合問題が3題出題された(問1では仏教・イスラーム教・古代ギリシア・ヘブライズム、問5では孔子と大乗仏教,問8ではブッダ・プラトン・朱子)。その他は古代ギリシア哲学が1題、キリスト教とイスラーム教が各1題、古代中国思想が1題、仏教が1題というバランスであった。古代ギリシア哲学からの出題が例年と比べて少なかった。

【第3問】日本思想分野
比較的オーソドックスな設問が多かったが、石田梅岩についての問5は、各選択肢ともに部分的に正しい記述を含み、誤文を排除するのは難しかったと思われる。三宅雪嶺についての問7も、自信をもって誤文を外せた受験生は多くなかっただろう。その他、問4の空欄補充組合せ問題で出題された貝原益軒や富永仲基もやや難しいが、消去法で正答することもできる。

【第4問】西洋近代思想
ヘーゲル、ロック、カントといった重要思想家についての設問(問1、2、3)は例年と比べても平易であった。問6ではウィトゲンシュタインの言語ゲーム論についての理解が求められたが、これは受験生には難しかったであろう。問5ではロジェ・カイヨワの文章読解問題が出題された。カイヨワを知っていた受験生は少ないだろうが、標準的な国語力があれば難しくない。

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