大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 

センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

大問数・設問数ともに変化なし。2年連続で出題された、図版を用いた絵画の作者を問う問題が本年はなかった。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

昨年と出題形式に変化がなく大問数4、設問数33となった。資料問題は国家の位置と政権名を問う地図問題、昨年に続きグラフを用いた2文の正誤組合せが出題された。写真を用いた出題が昨年は1問あったのに対し,本年は出題がなかった。近現代史の設問数は24問で昨年の15問から増加し、とくに20世紀後半〜21世紀からの出題が7問あった。第1問で2問、第3問で1問と、日本に関連する問題が合計3問出題されており、「世界史の中の日本」を意識した出題であった。今後も日本と世界の関わりについての出題が予想される。正文または誤文の文章選択問題が17問から22問に増加したが、2文正誤組合せが昨年の5問から4問に減少した。解答番号11及び30でやや難問が見られたが、全体的には昨年とほぼ同程度の難度であった。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2018

第1問

伝統の利用による国家形成

10

10

30

第2問

帝国主義の時代における教育や人材養成

10

10

31

第3問

海を舞台とした交流や国家・地域の再編

7

7

21

第4問

宗教運動と政治・社会との関わり

6

6

18

2017

 

 

第1問

世界史上の植民地の形成や拡大及びその支配のあり方

9

9

27

第2問

世界と日本の結び付き

10

10

31

第3問

ヨーロッパのキリスト教世界

7

7

21

第4問

第二次世界大戦以降の国際関係の展開

7

7

21

2016

 

第1問

世界史上の国家の再編や建設

9

9

27

第2問

世界史上の農耕や農作物

10

10

31

第3問

世界史上の移住や移民

7

7

21

第4問

世界史上の外交や国際関係

7

7

21

2015

 

第1問

世界史上のマイノリティ

11

11

34

第2問

世界史上の人間と動物との関わり

11

11

33

第3問

世界史上の社会運動や民衆運動

11

11

33

2014

 

第1問

歴史上の人や物の移動

11

11

34

第2問

世界史上の戦争と戦後処理

11

11

33

第3問

世界史上の文化の交流や伝播

11

11

33

過去の平均点の推移

2017 2016 2015 2014 2013
42.83点 42.07点 47.37点 47.78点 46.67点

設問別分析

【第1問】伝統の利用による国家形成
Aはロムルスとレムスの像、Bはパフレヴィー朝の戴冠式、Cはチンギス=ハーンの名を冠した二つの施設について述べたリード文をもとに、古代から現代に至るまで幅広い問題が出題された。Aではルーマニアの歴史に関する問題が出題され、各国史の正確な知識が問われた。Bではイラク戦争に関する地図問題が出題され、現在の諸問題に関する興理解・関心が問われた。Cでは華北で起こった出来事に関する問題が出題され、中国内の地域・地方レベルでの正確な知識が求められた。

【第2問】帝国主義の時代における教育や人材養成
Aはイギリス人の植民地官僚、Bはトリニダード=トバゴの初代首相、Cは日本の「外地」における教育機関について述べたリード文をもとに、主に19世紀以降の世界に関する問題が出題された。Aではアメリカ合衆国の移民者数・金生産量の推移を示したグラフを題材とした問題が出題され、資料を正確に把握出来ているかが問われた。Bではイギリスのヨーロッパ共同体(EC)に加盟した時期を問う年表問題が出題され、昨年度もヨーロッパ統合に関する年代整序問題が出題されており、イギリスのヨーロッパ連合(EU)離脱という現在の国際的な問題への理解が問われた。Cは日本の統治政策についてのリード文であるが、日本史に関する出題はほとんどなかった。

【第3問】海を舞台とした交流や国家・地域の再編
Aはチャネル諸島の変遷、Bはアメリカ合衆国のハワイ併合について述べたリード文をもとに、主に19世紀の世界に関する問題が出題された。Aでは文化的影響・技術の伝播に関する問題が出題され、地域をまたぐ交流についての知識が求められた。Bでは日米関係の出来事に関する年代整序問題が出題されたが、中学校社会科の歴史的分野で学習した知識で解答が可能であり、高校世界史Aが中学校社会科で学習した内容に連続して成り立っていることを示している。

【第4問】宗教運動と政治・社会との関わり
Aはルターの宗教改革、Bはタイの近代化改革について述べたリード文をもとに、古代から現代までのユーラシア世界に関する問題が出題された。Aではユグノー戦争が起こった時期を問う年表問題が出題され、ユグノーという語句の意味を理解しているかが問われた。Bの軍隊に関する正文選択問題は広い地域・時代の選択肢で構成され、偏りのない幅広い学習をしているかどうかが問われた。

SNSでシェアしよう!