リスニング 
 
  
  昨年と同じ形式の標準的な問題  
      
    
      | 大問数 | 
      減少 | 変化なし | 増加  | 
     
        
      | 設問数 | 
      減少 | 変化なし | 増加  | 
     
        
      | マーク数 | 
      減少 | 変化なし | 増加  | 
     
        
      | 難易度 | 
      易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  | 
     
     
  昨年行われたリスニングのテストとほぼ同じ出題形式であった。内容は日常的な会話やスピーチが中心である。英文と質問は2回ずつ読み上げられ、解答をマークする時間がその都度設けられている。第4問Bの読み上げスピードは昨年の約130語/分から約150語/分と若干速くなっている。ほとんどの問題は設問も選択肢も素直であり、高得点が取れるかどうかは、リスニング力だけではなく、広い意味での読解力に左右される面も大きい。なお、特別な対策は必要ないが、複数のナレーターによって発音のバラエティーを出している点には国際語としての英語という観点が伺われる。
 
 【出題フレーム】 
 
年度  | 
大問  | 
出題分野  | 
設問数  | 
マーク数  | 
配点  | 
 
2007  | 
第1問  | 
短い会話の内容に合う絵などを選ぶ  | 
6  | 
6  | 
12  | 
 
第2問  | 
短い会話の後に続く応答文を選ぶ  | 
7  | 
7  | 
14  | 
 
第3問  | 
A  | 
短い会話の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
12  | 
 
B  | 
長めの会話の内容について,図表を完成する  | 
3  | 
3  | 
 
第4問  | 
A  | 
短い文章の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
12  | 
 
B  | 
長めの文章の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
 
2006  | 
第1問  | 
短い会話の内容に合う絵などを選ぶ  | 
6  | 
6  | 
12  | 
 
第2問  | 
短い会話の後に続く応答文を選ぶ  | 
7  | 
7  | 
14  | 
 
第3問  | 
A  | 
短い会話の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
12  | 
 
B  | 
長めの会話の内容について,図表を完成する  | 
3  | 
3  | 
 
第4問  | 
A  | 
短い文章の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
12  | 
 
B  | 
長めの文章の内容について,質問に対する答えを選ぶ  | 
3  | 
3  | 
 
 
昨年の平均点
 
 
  【第1問】短い対話の内容に合う絵などを選ぶ問題
 
昨年同様、絵や数値を答える問題である。ただの聞き取りではなく、問1は聞き取れた時刻に30分加えなければならず、問4は30kmに20kmを加算する必要がある。
 
 
【第2問】短い対話に続く応答を選ぶ問題
 
問8と問9は少し考えなければならないが、それ以外は設問、選択肢とも素直であり、対話の大筋が聞き取れれば正解できる。
 
 
【第3問】A 短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題 
     B 長めの対話の内容について、図表を完成する問題
 
Aの設問はいずれも昨年に比べると易しくなった。Bの冷蔵庫の位置は迷った人も多かっただろう。
 
 
 
【第4問】A 短い文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題 
     B 長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
 
Aは問22がやや難しかった。Bでは女性のための文学賞に関する長文が読み上げられたが、文が多少長かったため、最後まで記憶を保持できたかどうかで差が出たのではないか。 
   
 
  
 リスニングの力は聞いた英語の量に比例して伸びます。したがって、日頃から習慣的に英語を聞く訓練を積んでおくことが大切です。一日5分程度でも、継続して耳を鍛えれば、リスニングの力は飛躍的に向上します。
素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。単語集の付録CDや、テレビ・ラジオの英会話レッスンなどが利用できます。インターネットからセンター試験の問題や音声ファイルをダウンロードできるサイトもあります。
初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返して完全に身につけるようにしましょう。聞くだけでなく、テキストの英語を声に出して音読してみる練習も大切です。
短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行いましょう。大切なのは集中して聞くことです。BGM代わりに英語を流していても、効果はほとんどありません。また、同じ素材を繰り返し聞くだけでなく、新しいものも積極的に聞くようにして、英語の語順のまま情報を処理していく力を高めましょう。 
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