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センター試験解答速報2016

1日目解答

地理歴史

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公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

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2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 
生物
全体概観

実験考察問題の分量が多いが、知識問題がやや易しめで、昨年より易化した。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

昨年と同様に、大問数は6題であり、第6問と第7問が選択問題である。設問数は第6問を選択すると26問、第7問を選択すると25問であり、昨年の21問に比べて増加したが、マーク数はどちらを選択しても32で、昨年並み(31〜32)であった。知識問題は、基本的には生物の教科書の内容を押さえておけば解け、昨年よりやや易しめである。また、昨年同様、実験考察問題の分量が多く、完答には時間不足になった受験生もいたと思われる。全体として昨年よりも易化した。

 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2016

 

 

 

第1問

生命現象と物質

4

6

18

第2問

生殖と発生

4

6

18

第3問

生物の環境応答

6

6

18

第4問

生態と環境

5

5

18

第5問

生物の進化と系統

4

6

18

第6問

1問選択

イネ科植物の栽培と利用

3

3

10

第7問

社会性昆虫の行動と進化

3

3

10

2015

第1問

生命現象と物質

5

5

18

第2問

生殖と発生

5

6

18

第3問

生物の環境応答

5

6

18

第4問

生態と環境

5

5

18

第5問

生物の進化と系統

5

6

18

第6問

1問選択

臓器移植

3

4

10

第7問

DNAの塩基配列を用いた生物の系統推定

3

3

10

過去の平均点の推移

2015
54.99点

設問別分析
【第1問】生命現象と物質(酵素、エキソサイトーシス)
Aは酵素に関する基本的な知識問題、Bはエキソサイトーシスに関する知識問題と実験考察問題であり、全体としては易しめである。問1〜問3は基本的な知識問題であり、得点差はつかないであろう。問4は、知識問題と実験考察問題を融合した珍しい問題であるが、図2の解釈はそれほど難しくはなく、あまり得点差がつかなかったであろう。

【第2問】生殖と発生(発生とタンパク質、花粉管の伸長と遺伝子)
Aはウニの発生に関する知識問題とセンチュウの発生とタンパク質に関する実験考察問題、Bは被子植物の重複受精に関する知識問題と花粉管の伸長と遺伝子に関する実験考察問題である。実験考察問題に時間がかかり、比較的得点差がついたであろう。問1はウニの発生に関する基本的な知識があれば容易に解ける。問2の実験考察問題は、一見すると難しそうであるが、実験結果と選択肢を照らし合わせ、明らかに矛盾する選択肢を除いていくと正解できる。問3は、4の選択肢が、重複受精と胚乳の遺伝についての理解が必要であり、得点差がついたであろう。問4の実験考察問題は、それほど難しくはないが、実験内容の読み取りに時間がかかるだろう。

【第3問】生物の環境応答(神経系、受容器、植物ホルモン、アグロバクテリウム)
Aは神経系や効果器に関する知識問題、Bは植物ホルモンに関する知識問題とアグロバクテリウムに関する実験考察問題である。全体に難しかった。問1〜3は、基本的な知識問題であるが、細かい知識が要求され、得点差がついたであろう。問5・6は、実験考察問題であるが、オーキシンとサイトカイニンの濃度と芽・根の分化に関する知識がないと解けず、難しい。

【第4問】生態と環境(個体群、種間関係)   
個体群や種間関係に関する知識問題と計算問題、実験考察問題である。問1は標識再捕法の計算方法を知っていれば容易に解ける。問2は、データ考察問題に見えるが、実際は易しめの知識問題である。問4は、知識問題であるが、選択肢の解釈に戸惑う受験生も多いと思われる。問5は、実験の内容が難しく、ここで得点差がついたと思われる。

【第5問】生物の進化と系統(進化のしくみ、地質年代と生物の変遷、人類の進化)
Aは、進化と系統に関する知識問題と実験考察問題、Bは、地質年代と生物の変遷、人類の進化に関する知識問題である。細かい知識が要求され、全体として得点差がついたであろう。問1は、易しめの知識問題である。問2は、実験結果と選択肢を照らし合わせるのに時間がかかり、得点差がついたであろう。問3・4は、やや細かい知識が要求され、得点差がついたであろう。

【第6問】イネ科植物の栽培と利用(花芽形成、光合成、PCR法)
花芽形成、光合成、PCR法に関する複合問題である。知識問題が中心であるが、やや難しめである。問1は、花芽形成に関する細かい知識が要求され、得点差がついたであろう。問2は、C4植物に関する知識問題であり、細かい知識が要求され、得点差がついたであろう。問3は、冷静に計算すれば解答できるが、時間がないと厳しいだろう。

【第7問】社会性昆虫の行動と進化(行動、血縁度)
行動と進化に関する複合問題である。すべて実験考察問題であるが、血縁度の問題は難しく、時間がかかったであろう。問1は、実験1〜3の結果を、選択肢と照らし合わせていけば解けるが、時間がかかる。問2は、血縁度の計算方法を知っていれば容易に解けるが、知っていないと、理解に時間がかかり、得点差がつくであろう。