大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

大問ごとの出題に大きな変化はないが、正誤の組み合わせや、数値間の大小関係等を選択肢から選ぶ問題の出題が多くなった。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

昨年と同様、数学I分野の第1問は3つ、第2問は2つの小問に分かれ、第2問[2]の「データの分析」では、散布図、ヒストグラム、箱ひげ図の読み取りを中心とした問題が出題された。第3問の「場合の数と確率」では、3年連続で確率のみの出題となり、積事象の確率や条件付き確率が出題された。第4問の「整数の性質」では、自然数の正の約数の個数、一次不定方程式の整数解がテーマの問題が出題された。第5問の「図形の性質」では、昨年と同様、角の二等分線の性質、方べきの定理、メネラウスの定理などを用いる問題が出題された。大問数は変化なく、分量も変わっていないが、正誤の組み合わせや、数値間の大小関係等を選択肢から選ぶ問題が多く出題された。

年度

大問

出題分野

配点

2018

 

 

第1問

[1] 数と式

30

[2] 集合と命題

[3] 2次関数

第2問

[1] 図形と計量

30

[2] データの分析

第3問

2問選択

場合の数と確率

20

第4問

整数の性質

20

第5問

 図形の性質

20

2017

 

 

第1問

[1] 数と式

30

[2] 集合と命題

[3] 2次関数

第2問

[1] 図形と計量

30

[2] データの分析

第3問

2問選択

場合の数と確率

20

第4問

整数の性質

20

第5問

 図形の性質

20

2016

 

 

第1問

[1] 数と式

30

[2] 集合と命題

[3] 2次関数

第2問

[1] 図形と計量

30

[2] データの分析

[3] データの分析

第3問

2問選択

場合の数と確率

20

第4問

整数の性質

20

第5問

 図形の性質

20

2015

 

 

第1問

2次関数

20

第2問

[1] 数と式

25

[2] 図形と計量

第3問

データの分析

15

第4問

2問選択

場合の数と確率

20

第5問

整数の性質

20

第6問

 図形の性質

20

過去の平均点の推移

2017 2016 2015
61.12点 55.27点 61.27点

設問別分析

【第1問】 数と式・集合と命題・2次関数    
[1](数と式)
誘導で与えられた等式と式の置き換えを利用して式変形を行い、整式Aの値を求めさせる問題。誘導の等式でn=0、1、2を代入した形がAに現れていることに着目して式変形を行う。誘導の意図を素早く読み取れたかがポイント。

[2](集合と命題)
前半は、3つの集合A、B、C間の包含関係、共通部分、和集合に関する正誤の組み合わせを答える問題。後半は、xの不等式の解に関して、必要条件・十分条件の判定を行う問題。どちらも、集合の要素やxの範囲を具体的に書き出せるので、落ち着いて取り組めば難は無い。

[3](2次関数)
2次関数の最大値・最小値問題である。最高次の係数に文字aが含まれていることから、計算が少々煩雑になる。最大値・最小値を求める考え方自体は標準的なものである。

【第2問】 図形と計量・データの分析    
[1](図形と計量)
四角形の辺と対角線の長さが与えられたときの図形の計量を行う問題。四角形が台形になったときに辺の長さと垂線の長さを比較することで、平行な辺の組を求めさせる問題は目新しい。

[2](データの分析)
前半は、種目別・男女別の身長および体重に関するヒストグラム、箱ひげ図、散布図から読み取れることがらの正誤判定をさせる問題。後半は、2つのデータの偏差の積の和を式変形させる問題。中央値、四分位範囲、四分位数など、基本的な用語の意味が正しく理解できているかがポイント。

【第3問】 場合の数と確率 (選択問題)
大小2個のさいころを投げて出る目について、3つの事象A,B,Cが与えられており、それらを利用した条件付き確率を求めたりする問題。出る目は全部で36通りしかないことから、全て書き出す方法でも時間はかからないであろう。2つの事象B,Cが同時に起こらないことに気づき、それを利用できるかどうかがポイントである。

【第4問】 整数の性質 (選択問題)
144を素因数分解し、その正の約数の個数を求める問題、そして144を係数にもつ一次不定方程式の整数解を求める問題、そしてその結果を利用して、正の約数の個数から元の数を求める問題である。数値計算も難しくないので、直接数値を入れてみて検証するような方法でも時間はかからないだろう。

【第5問】 図形の性質 (選択問題)   
三角形と円が絡んだ問題であり、方べきの定理やメネラウスの定理を利用して長さや比を計算していく。角の二等分線の性質から、内分比などが計算できる。長さの比の大小関係を比較することで、交点が図形のどちらの側にできるのかを問う問題は目新しい。

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