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国語

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倫理
全体概観

形式は例年通りだが難易度は難化。読解問題がやや難しかったか。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問4、小問37の構成は昨年とまったく同じ。形式もグラフ読解問題でやや目新しいものがあったほかは例年通りであった。第4問の西洋思想分野で20世紀後半の思想家に関する設問が重視されているのが近年の流れで、2012年、2013年にも出題されたウィトゲンシュタインに絡む設問があった。また今回はホルクハイマーとアドルノの『啓蒙の弁証法』が資料読解問題として出題された。高校の倫理で学ぶ範囲では最も難解な思想なだけに、きちんと学んだことのない受験生がその場で資料を読んでも歯が立たなかったかもしれない。面倒なグラフ読解問題が出題されるのは例年通りだが、各大問には趣旨読解問題に加えて資料読解問題も設けられており、出題者が単なる知識ではなく資料や情報を読み解く能力を重視していることがうかがえる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

2014

 

第1問

青年期、現代社会分野

10

10

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

2013

 

第1問

青年期、現代社会分野

11

11

28

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

2012

 

第1問

青年期の課題

3

3

8

第2問

源流思想

9

9

24

第3問

日本思想

9

9

24

第4問

西洋近代思想

9

9

24

第5問

現代社会分野

8

8

20


過去の平均点の推移

                 
2014 2013 2012 20112010
60.87点 58.83点 69.01点 69.42点68.66点

設問別分析
【第1問】青年期、現代社会
第1問では現代思想分野の設問も置かれることが多かったが、今回は西洋近代思想からの出題が目立ち、また源流思想から20世紀の思想までを横断するような近代思想の総合的な問題(問5)も出題された。グラフ読解問題(問7)、資料文読解問題(問8)、本文趣旨読解問題(問10)がそれぞれ出題されたのは昨年と同じで、読解力が重視されている。

【第2問】源流思想
中国思想(問1、問2)、ヘブライズム(問3、問4、問5)、古代ギリシア哲学(問6、問7)、古代インド思想(問8)と、例年通りバランスよく出題されている。問7ではプラトンの資料文読解問題が出題されたが、じっくりと取り組まないと難しい。

【第3問】日本思想
古代(問1)、仏教(問2、問3)、近世(問4、問5、問6)、近現代(問7、問8)、本文趣旨読解問題(問9)という構成。学習の及ばないことの多い近松門左衛門や井原西鶴についての知識が求められたり(問5)、荻生徂徠の著作について問われる(問4)など、近世思想分野についての確実な知識が求められた。また西田幾多郎・柳宗悦・柳田国男・丸山真男について問われた問8などは、通り一遍のキーワードを覚えただけの受験生には厳しかっただろう。

【第4問】西洋近代思想
完全に定着した現代思想分野から、レヴィ=ストロース(問7)やフランクフルト学派(問8)が出題された。単なる知識ではなく、正確な理解が求められている。社会主義思想からは、最重要のマルクスではなく、空想的社会主義者およびフェビアン社会主義について出題され(問3)、社会学の祖コントも出題される(問4)など、オーソドックスな思想家についてしか学習しなかった受験生は苦しかったかもしれない。