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国語

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世界史B
全体概観

正文選択問題が激増。日本史関連の出題もあり、新課程を意識した傾向が見られた。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問構成は、例年通り4問。設問数は、2005〜2014年に引き続いて各9問。正誤判定の選択問題が昨年の11問から19問に増えた。なかでも正文選択問題が2問から12問に激増したが、語句選択問題は出題されなかった。昨年13問であった年表補充を含む空欄補充問題は6問に減った。二文の正誤の組合せは昨年同様7問で、依然として多く出題されている。出題される時代は近現代史が全体としては昨年とほぼ同じ割合であるが、戦後史が大きく減少した。出題地域としては東アジアが増加し、とくに日本史関連の設問も4問あり、リード文に関わる参考として日本地図が使用されているなど、来年からの新課程入試を意識したことが推測される。時代混合の選択肢からなる設問も多く、全体としては、地域・時代ともに幅広い基礎力が問われる問題となっている。


年度 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

第1問

世界史上の帝国の支配とその影響

9

9

25

第2問

世界史上の港町

9

9

25

第3問

世界史上の軍隊

9

9

25

第4問

世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容

9

9

25

2014

 

第1問

世界史上の危機

9

9

25

第2問

世界史上の家族や社会集団

9

9

25

第3問

歴史上の国際関係

9

9

25

第4問

過去の認識のあり方

9

9

25

2013

 

第1問

世界史上の法をめぐる問題

9

9

25

第2問

世界史上の都市と経済

9

9

25

第3問

世界史上の宗教

9

9

25

第4問

世界史上の君主や王朝

9

9

25

2012

 

第1問

世界史における「死の文化」

9

9

25

第2問

世界史上の国境

9

9

25

第3問

世界史上の経済政策

9

9

25

第4問

世界史上の言語

9

9

25

過去の平均点の推移

2014 2013 2012 2011 2010
68.38点 62.43点 60.93点 61.46点 59.62点

設問別分析

第1問 世界史上の帝国の支配とその影響
Aは2世紀末〜3世紀初めのローマ帝国、Bはハプスブルク家の本拠地であったウィーン、Cはイギリス帝国の一角であったオーストラリアについて述べたリード文をもとに、欧米・アジア・オセアニアとバランスよく出題された。Aは古代・中世についての基本的な問題であるが、2世紀の出来事を問う時期指定問題が出た。Bでも幅広い分野の出題となっているが、問題は平易。Cのオーストラリア連邦の成立年代を問う年表問題は、学習の手薄な分野が突かれた形である。

第2問 世界史上の港町
Aは前近代の中国の泉州と南海交易、Bは大航海時代のリスボン、Cは近世以降のアナトリアのイズミルを取り上げたリード文。Aは中国およびインド洋海域を中心に、交易の歴史が幅広く出題されている。Bのインド関連の都市名とその位置の組合せを問う地図問題は定番の設問内容。Cは地域としては地中海中心ながら、時代としては前近代や19世紀も含む長いものとなっている。全体で地図問題が2問あり、地理的知識の基礎力が鍵となる。

第3問 世界史上の軍隊
Aは中世末期から近世初期にかけてのヨーロッパにおける傭兵と国家、Bは明・清代の東アジアにおける火器、Cは第一次世界大戦期の日本の参戦と日本の捕虜となったドイツ人等との交流をテーマとするリード文である。Aでは軍事ともからむ税制の問題もヨーロッパ・アジアについて出題されている。Bの年代整序6択問題はユーラシア規模の広い知識が問われる。Cは日本関連の設問が2問あり、参考としての日本地図の使用は新傾向である。地図は詳細なものであるが、設問と直接の関係はない。

第4問 世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容
Aはチェス(西洋将棋)の伝播とその変化、Bは中国に起源を持つとされるじゃんけん、Cはこれも中国が起源の囲碁とその伝播に関連する事柄をリード文のテーマとしている。Aの設問の選択肢文は地域・時代ともに広範囲におよび、幅広い正確な知識が求められる。Bの年代整序6択問題は3つの事項とも日本を含むものであり、判定は平易ながら「世界の中の日本」という視点への関心が見られる。Cは東アジア中心の出題であるが、ここでも日本関連の事項を含む設問が2問ある。問8は、文の読み方によって、空欄アに元、清がともに当てはまってしまうため、大学入試センターより複数正解であると発表された。