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センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

分野全体について基礎的知識を問う標準的問題が大半で、昨年、一昨年に比べて易化した。 地質図学は小問1問のみ。計算問題は少なく、また容易であった。選択問題はリソスフェアと磁気圏、気温の鉛直分布と波。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

出題分野、大問数と大問の分野は昨年、一昨年と同じ。第1問の小問数が8から7に、第2問の小問数が5から6に、第3問の小問数が8から5に、第4問の小問数が5から8になり、気象分野の出題が減り、天文分野の出題が増加した。
基本的事項の知識問題が大半で、グラフや図もわかりやすいものである。教科書の基本事項を丹念に学習することが高得点につながる出題である。難問はなかった。

第1問はプレート境界とプレートの動き、地球の重力と地震波の伝わり方、放射性同位体についての基本的出題であった。第2問は地球の大気組成の変化と生物の歴史、地質図、マグマの結晶分化作用についての基本的な出題であった。第3問は全球の海面気圧の分布と大気の大循環の関係、地衡流についての基本的な出題であった。第4問は太陽と銀河系・銀河についての基本的知識を問う出題であった。計算問題は1問のみで、基本的で容易な問題であった。第5問(選択)はアイソスタシーの計算、地殻熱流量の分布、海洋底の年代、磁気圏の形についての基本的な理解を問う出題であった。第6問(選択)は気温の鉛直分布と大気の安定・不安定、波についての基本的な理解を問う出題であった。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

地球

7

7

24

第2問

地球の歴史と地層および岩石

6

6

20

第3問

大気と海洋

5

5

17

第4問

宇宙

8

8

27

第5問

1問
選択

リソスフェアと磁気圏

4

4

12

第6問

大気と海洋

4

4

12

2016

第1問

地球の内部構造

8

8

27

第2問

地質と岩石

5

5

17

第3問

大気と海洋

8

8

27

第4問

地球と恒星

5

5

17

第5問

1問選択

地球の大気と鉱物

4

4

12

第6問

宇宙膨張

4

4

12

2015

 

 

第1問

地球の形とプレートテクトニクス

6

6

20

第2問

地球の内部構造

3

3

10

第3問

地質と地表の変化

6

6

20

第4問

大気と海洋

6

6

20

第5問

宇宙

6

6

20

第6問

1問選択

火成活動と火成岩

3

3

10

第7問

地球の大気

3

3

10

過去の平均点の推移

2016 2015
38.64点 40.91点

設問別分析

【第1問】プレート運動・地球の重力と構造・地球の熱源
問1はプレートの動きについての基本的な出題。問2はプレートの動きと断層の種類についての基本知識を問う問題。問3は重力の緯度による変化の理解を問う問題で、容易であった。問4は地震波のシャドーゾーンの成因の理解を確認する問題。基本的な問題であった。問5は放射性同位体の種類に関する容易な問題であった。問6はグラフから半減期を読み取る問題であり、容易であった。問7は岩石の発熱量の比較に関する、基本的な問題であった。

【第2問】地球の大気組成と生物の歴史・地質図・マグマの結晶分化作用
問1はオゾン層をつくるの気体なので、酸素が正解である。問2はシルル紀の陸上生物に関する知識問題。問3は石炭紀の大森林についての知識問題。問4は地質図学の基本的で容易な問題であった。問5はマグマの種類についての基本的な出題であった。問6は有色鉱物の晶出順序と結晶構造の関係に関する基本的な出題であった。

【第3問】海面気圧の分布・地衡流
問1は亜熱帯高圧帯の知識と気圧の知識を問う問題であった。問2は季節風についての知識問題。問3は気圧についての基本的な計算問題で、容易である。問4は環流についての基本的な出題。問5は圧力傾度力と地衡流の流速の関係の理解を問う問題であった。

【第4問】太陽・銀河系と銀河
問1は太陽表面の活動の基本的な問題であった。問2は黒点についての基本知識の確認。問3はオーロラについての知識問題であった。問4は地球が受け取る太陽放射エネルギーと太陽定数の関係と同じであることを確認する基本的な出題。問5は銀河系の構造の基本。問6は銀河系についての比較的新しい知識を問う出題であった。問7は球状星団の特徴についての基本事項を問う問題であった。問8は銀河についての総合的な知識を確認する問題であった。

【第5問】(選択問題)リソスフェア・磁気圏
問1はアイソスタシーの基本的な計算問題であった。問2は地殻熱流量の分布についての基本問題。問3は海洋底の年代についての知識を問う問題であった。問4は地球磁気圏と太陽風との関係の基本を確認する問題。

【第6問】(選択問題)気温の鉛直分布・波
問1は大気の気温分布についての基本知識。問2は気温減率と乾燥空気塊の気温変化の比較に関する問題であった。問3は波長の長い波(うねり)についての理解を確認する問題。問4は波長の長い波の速度・波高と水深の関係に関する基本的な出題であった。