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センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

必答問題が第1問から第5問、第6問・第7問のうちから1題を選択という形式は2016年と同じ。 設問数は2016年と同じであったが、マーク数が増加。  


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

2016年と同様に第6問と第7問が高分子化合物の選択問題で、大問数は6題であった。設問数は27で2016年と同じ、マーク数は35で増加した。また、有機化合物の分野の配点が31点から28点にわずかに減少した。
計算問題および計算を含む問題が多く時間的な余裕はあまりなかったと思われるが、標準的な内容の問題が多く、難易度は昨年同様か、やや易化した。ただ、問題量が多いため、手際よく素早く解く必要があった。選択問題による有利不利はなかった。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

物質の構造・状態

6

8

24

第2問

物質の変化と平衡

6

7

24

第3問

無機物質

6

7

24

第4問

有機化合物

5

9

19

第5問

高分子化合物の性質

2

2

4

第6問

1問
選択

合成高分子化合物

2

2

5

第7問

ペプチド・糖

2

2

5

2016

第1問

物質の構造・状態

6

6

23

第2問

物質の変化と平衡

6

6

23

第3問

無機物質

6

8

23

第4問

有機化合物

5

5

19

第5問

高分子化合物の性質・糖

2

2

6

第6問

1問
選択

合成高分子化合物

2

3

6

第7問

アミノ酸・核酸

2

2

6

2015

第1問

物質の構造・状態

6

6

23

第2問

物質の変化と平衡

5

6

23

第3問

無機物質

6

7

23

第4問

有機化合物

6

7

22

第5問

1問
選択

合成高分子化合物

3

3

9

第6問

天然高分子化合物

3

3

9

過去の平均点の推移

2016 2015
54.48点 62.50点

設問別分析

【第1問】物質の構造・状態
問1 a 分子結晶を選択する問題。基本的な内容である。
b 非共有電子対の数を求める問題。標準的な内容である。
問2 面心立方格子の一辺の長さと原子半径の関係を求める問題。標準的な内容である。
問3 温度と気体の熱運動の関係を考察する問題。グラフの意味を理解することと温度による熱運動と圧力の関係を理解しているかがポイントである。
問4 CO2の状態図をもとに、CO2を凝縮させることができる操作を選択する問題。状態図における三態の領域さえわかれば解答できる比較的易しい内容である。
問5 窒素と水を含む容器内の圧力を算出する問題。ボイルの法則、分圧の法則に水蒸気圧の扱いを含めた内容で、日頃の演習経験の有無よって差がつく問題である。
問6 凝固点降下の問題。凝固点降下度から溶媒の密度を求める凝固点降下を扱った応用問題である。

【第2問】物質の変化と平衡
問1 結合エネルギーの計算問題である。反応熱と結合エネルギーの関係を使って「反応熱=右辺の結合エネルギーの総和−左辺の結合エネルギーの総和」で、機械的に解きたい問題である。
問2 二酸化窒素と四酸化二窒素の可逆反応を扱った平衡に関する正誤問題。標準的な内容である。
問3 反応速度の問題である。実験結果をグラフに表し、グラフから反応速度や初期濃度を考察する内容で、思考力を必要とする。
問4 緩衝液に関する正誤問題。酢酸と酢酸ナトリウムを等物質量含む溶液について考える標準的な内容である。
問5 食塩水の電気分解に関する知識問題。陽イオン交換膜を用いた標準的な内容で比較的易しい。
問6 酸化還元の計算問題。SO2とH2Sの反応で、標準的な内容である。

【第3問】無機物質
問1 身近な無機物質に関する正誤問題。基本的な内容である。
問2 触媒反応に関する正誤問題。主な触媒についての知識が必要である。
問3 気体の精製に関する問題。液体Cが気体Aと反応せず、気体Bを取りのぞく性質のものであれば気体Aを得ることができることを理解しているかどうかがポイントである。
問4 黄銅中の銅の含有率を求める計算問題。反応式をつくることができるかがポイントである。
問5 塩素の発生に関する計算問題。酸化還元の難しい反応ではあるが、頻出な反応式であるので覚えておきたい。
問6 イオン化傾向と電池の極板に関する問題。イオン化傾向が大きい方が負極となることを理解しているかどうかが問われた。

【第4問】有機化合物
問1 エチレンとアセチレンに関する正誤問題。構造、製法、性質などについての基本的な内容である。
問2 脂肪族エステルの構造決定の問題。ギ酸とC4アルコールのエステルに関する標準的な内容である。
問3 ベンゼンからアゾ染料合成までの反応経路に関する問題。生成物質が何であるかを答える内容で、センター試験において極めて出題頻度が高いものである。
問4 ブタンの塩素置換体の分子式を求める計算問題である。標準的な内容である。
問5 界面活性剤の働きに関する標準的な内容である。

【第5問】高分子化合物
問1 単量体と重合体の組合せの正誤問題。天然高分子も合成高分子も含まれているが、基本的な内容である。
問2 高分子化合物に関する正誤問題。選択肢の内容は多岐にわたるが、いずれも基本的である。

【第6問】合成高分子化合物(選択問題)
問1 単量体と重合体の組合せの正誤問題。ビニル系とゴムであり、標準的な内容である。
問2 ポリ乳酸を題材とした計算問題。基本的な内容である。


【第7問】ペプチド・糖(選択問題)
問1 ジペプチドの電気泳動を題材とした問題。構成アミノ酸の構造が与えられているので、容易に正解がどれであるか判断できる。
問2 マルトースの質量を算出する問題。糖と赤色沈殿の物質量比が示されているので、容易に正解を求めることができる。