全体概観
大問数、設問数、マーク数はいずれも昨年と同様で、出題傾向にも大きな変化はない。地図問題は4問に増え、うち1問は河川や運河の位置を問う新傾向。
大問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 |
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
大問は4問。設問数は2005〜2016年に引き続いて各9問と例年通りであり、グラフの読み取り問題が昨年に続いて出題された。一方で、地図を用いた問題は、昨年の2問から4問に倍増し、そのうち1問は河川や運河の位置を判定する問題となっており、近年見られない傾向であった。また文化史の出題が3問にとどまり、昨年の10問から大幅に減少した。正文または誤文の文章選択問題の総数は昨年並みの20問であったが、誤文選択が昨年の4問から2問へ、時期指定文章選択が3問から1問へ減少した。出題される時代は前近代・近現代ともに昨年とほぼ同じ割合で、戦後史も昨年の3問と変わらなかった。地域についてもバランス良く出題されており、日本に関する選択肢を含む設問も2問見られた。時代・地域混合の選択肢からなる設問も昨年と同様に多く、学習が手薄になりがちな近代文化史の問題も2問あったが、全体としては、地域・時代ともに幅広い基礎力が問われる標準的な問題となっており、平均点も昨年並みと予想される。
年度 |
大問 |
出題分野 |
設問数 |
マーク数 |
配点 |
2017 |
第1問 |
世界史上のマイノリティ(少数派) |
9 |
9 |
25 |
第2問 |
世界史上の革命や政治体制の変化 |
9 |
9 |
25 |
|
第3問 |
国家が諸地域を統合するために採用した制度 |
9 |
9 |
25 |
|
第4問 |
世界史における自然環境•資源と人間との関わり |
9 |
9 |
25 |
|
2016 |
第1問 |
世界史上の宮廷や宮廷文化 |
9 |
9 |
25 |
第2問 |
ユネスコに登録された世界遺産 |
9 |
9 |
25 |
|
第3問 |
世界史上の戦争とその影響 |
9 |
9 |
25 |
|
第4問 |
世界史上の宗教と政治との関係 |
9 |
9 |
25 |
|
2015 |
第1問 |
世界史上の帝国の支配と影響 |
9 |
9 |
25 |
第2問 |
世界史上の港町 |
9 |
9 |
25 |
|
第3問 |
世界史上の軍隊 |
9 |
9 |
25 |
|
第4問 |
世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容 |
9 |
9 |
25 |
|
2014 |
第1問 |
世界史上の危機 |
9 |
9 |
25 |
第2問 |
世界史上の家族や社会集団 |
9 |
9 |
25 |
|
第3問 |
歴史上の国際関係 |
9 |
9 |
25 |
|
第4問 |
過去の認識のあり方 |
9 |
9 |
25 |
過去の平均点の推移
2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 |
---|---|---|---|---|
67.25点 | 65.64点 | 68.38点 | 62.43点 | 60.93点 |
設問別分析