2025年度大学入試に対応した偏差値一覧最新版を公開! 東進の大学入試 偏差値ランキング 目標とする大学の合格レベルを知り、今後の学力アップへの指標に
2024/11/21
東進ドットコム > 東進TV > 学びが見える大学紹介 > 記事ページ
今回ご紹介するのは長崎大学工学部!
文教キャンパスではどのような学びが展開されているのか、その秘密に迫ります!
目次
1、長崎大学工学部について
2、物理、化学、IoTの実験と新たな取り組み
3、学生自身がものづくりをする創成プロジェクトとは?
4、企業と共同開発したスマートブイについて
5、人々を豊かにするロボットの研究開発
6、まとめ
1、長崎大学工学部について
学部長の松田先生いわく「工学部が扱う範囲は大変広い。一言でいうならものづくりで、目指すゴールは人間と社会の幸福のためにものを作り、環境を整備していくこと。どの研究室でも専門性を深く追求し、専門分野を越えた融合領域研究や産学官連携による共同研究が活発に行われています。現在では専門性に加えて分野を超えた創造力や柔軟な対応力が求められています。
例えば、自動車はエンジンを扱う機械から電気自動車の時代になり、電気の専門性が求められます。電池を使うために化学物質も必要です。橋やトンネルなどの構造、社会環境や自然環境にも配慮する必要があります。
このように他分野と連携できる人材が求められています。長崎大学工学部は分野の枠組みを超えたコース横断教育と実践的教育が充実したカリキュラムを共有しています」とのことでした。
2、物理、化学、IoTの実験と新たな取り組み
工学部全員が1、2年次に履修する基礎実験では、物理、化学、IoTの実験を行います。森山先生いわく「基礎実験では基本の実験を通して基礎的な事柄を再認識し、高校の知識を深めることを目指しています。
様々な学生が共通して物理と化学の基礎知識を培うことが基礎実験の目的。コースの専門と関係なく物理、化学、 IoTの基礎的な事柄を身につけることができます。この幅広い知識が就職先の課題発見や問題解決などで役立つと期待しています。
実験を通して、読むだけ・聞くだけの行動スタイルから、手を動かす・グループ活動する・議論をする行動スタイルが身につけられると考えています。また今年から追加したIoT実験は他大学にない新しい取り組みです。このようなIoTの知識をここの学生が持っていることは就職活動のさらなる強みになると考えています」とのことです。
3、学生自身がものづくりをする創成プロジェクトとは?
創成プロジェクトの最終成果発表会が行われました。創成プロジェクトは実際にものづくりに挑戦する科目で、最大の特徴は地元企業や自治体が提示した課題テーマに応じ、学生がアイディアを持ち寄って一からものづくりをすること。
山口先生いわく、「このプロジェクトは課題探求能力、コミュニケーション能力、技術者倫理の三つを掲げ、これらを身に付けた人材を養成するのが目的。座学では得ることができない社会性や協調性を身につけることができ、大きな成長を教員としても感じています」
4、企業と共同開発したスマートブイについて
4年生になると全学生が研究室に入り、専門性を追求します。
坂口先生の研究室では電気機器メーカーの京セラ株式会社と共同でエナジーハーベスト型スマートブイを開発。坂口先生いわく、「エナジーハーベスト型スマートブイは、海の温度等を計測する装置・計測したデータをインターネットで通信する装置・海の潮の流れを使って発電する装置、これらを組み合わせたものです。
地球温暖化の側面から言うと海水の温度の変化、海の藻場や魚の様子の変化を観測する必要があります。そこでこのスマートブイが活躍してくれることを期待しています。京セラは通信に関して高い技術力を持ち、多くの製品を出しています。
京セラの通信技術に長崎大学の潮流発電技術、研究施設、長崎の海を使った実証試験を融合させて研究を進めています」とのことです。
5、人々を豊かにするロボットの研究開発
ロボットの研究開発をしている研究室もあります。
山本先生はここでの研究について「魚のしっぽのような一種の推進装置である弾性振動翼推進システムの発明をしました。水中ロボットにこれを用いて作ればいいと思い、魚型ロボットもつくりました。魚型ロボットは魚のヒレのようにしなやかにヒレを動かして推進し、海の様々な関係を乱さずに海の中を観測できます。ロボットは思い描くというのは簡単だが、それを実現化するのは非常に難しい。実際のフィールドで試験をして使えるものにする経験は、社会に出て大きなシステムに挑戦する時に生きると思います」と言及しています。
さらに学生にも話を聞きました。
「私の水中ロボットの研究では、プロペラを使って動作制御しています。研究をしている沖合では流れも強いので水中であることを生かし、浮力を利用した動作制御ができるように考えています。この研究室では1から新しいロボットを作るので色んな視点から物事を入れるようになるし、それを生かして新しい物を将来作っていけたらと思います」
また別の学生は、「水中ロボットの中でもRoVと呼ばれる遠隔操作型無人水中探査機の研究をしています。コントローラーを使って簡単に水中でロボットを動かすことができるというものです。色んなものづくりをしていく中で人々の生活を豊かにする設計開発を率先して頑張りたい」とのことです。
6、まとめ
長崎大学工学部が育成するものづくりの人材像をご紹介しました。
あなたも、長崎大学工学部で工学のものづくりの道を目指してみませんか?
※研究、インタビュー内容は取材時点のものです。
▼長崎大学について
長崎大学は、1857年(安政4年)11月12日、オランダ軍医ポンペ・ファン・メールデルフォールトが長崎奉行所西役所の一室で医学伝習を開始したことを創基とし、現在は10学部7研究科を擁する総合大学(2022年現在)
詳細は長崎大学 受験生の入試情報サイト内「5分で分かる長大のすごいポイント」をご覧ください。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/nyugaku/know/
▼長崎大学設置学部
多文化社会学部・教育学部・経済学部・医学部・歯学部・薬学部・情報データ学部・工学部・環境科学部・水産学部
▼長崎大学水産学部のホームページはこちら
https://www.fish.nagasaki-u.ac.jp/index-j.htm
▼長崎大学入試情報サイトはこちら
https://www.nagasaki-u.ac.jp/nyugaku/
▼長崎大学の関連動画はこちら
【長崎大学】新設学部から留学まで | いろいろな挑戦を聞いてみた!!
【長崎大学水産学部】海の多様性の宝庫、長崎県で海を学ぶ
▼長崎大学文教キャンパスの天気は?(全国学校のお天気)
https://www.toshin.com/weather/detail?id=814
▼東進TVのチャンネル登録はこちら
http://www.youtube.com/channel/UCjgy89j0Oj0aJPl_Ao5Ulrg?sub_confirmation=1