数学オリンピック 生物学オリンピック 地理オリンピック 地学オリンピック

センター試験解答速報2015 センター試験解答速報2015トップ センター試験合否判定システム

解説・配当一覧 新年度特別公開授業

2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

2日目旧課程解答

数学1

旧数学I 旧数学I・旧数学A 

数学2

旧数学II・旧数学B 

理科2

物理I 化学I 生物I 地学I 旧理科総合A 旧理科総合B 

1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 
地理A
全体概観

形式の複雑な設問が減り、内容的にもやや易化した 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少(-2) | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

分量について、大問数は5題である。前年度は設問数33・マーク36と2013年度から実質的に増加したが、本年は前年と同じであった。形式について、組合せ式の設問は前年(15問)から大きく減少して8問であった。また、5個以上の選択肢から2つを選ぶ正誤判定問題が3問から1問に減少した。図表・写真は前年(26点)よりやや増えて29点であったが、そのうちセンター試験地理Aの特徴の一つである写真を利用した問題は前年と同じ4問であった。内容について、第1問から第4問のうち、地誌の大問であつかう地域が昨年のアフリカから東アジアに変わっただけで、他の大問テーマも昨年から大きな変化はない。また、例年通り第5問の地域調査に関する問題は、地理B(第6問)との共通問題であった。いずれも高校地理に関する標準的な知識や図表を読み取る力を要求する問題であり、総合的な学力が求められる。一部には難問もみられるが、全体的には標準レベルの設問が多く、難易度としては前年よりやや易化したと思われる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

 

第1問

地理の基礎的事項

8

8

24

第2問

国境を越えた様々な結びつき

7

7

21

第3問

東アジア地誌

7

7

21

第4問

地球的課題と国際協力

5

6

16

第5問

地域調査(北海道富良野市)

6

6

18

2014

 

 

第1問

地理の基礎的事項

8

8

23

第2問

国境を越えた様々な結びつき

7

8

22

第3問

アフリカ地誌

7

8

22

第4問

地球環境問題と国際協力

5

6

16

第5問

地域調査(愛知県知多半島)

6

6

17

2013

 

 

第1問

地理の基礎的事項

8

8

24

第2問

国境を越えた様々な結びつき

7

7

21

第3問

南アジアにおける自然環境と人々の生活

7

7

22

第4問

地球的課題と国際協力

5

5

15

第5問

地域調査(徳島県鳴門市)

6

6

18

2012

 

 

第1問

地理の基礎的事項

8

8

24

第2問

国境を越えた世界の結びつき

7

7

21

第3問

中央・南アメリカ

7

7

21

第4問

貧困・社会的不平等にかかわる地球的課題

5

5

16

第5問

地域調査(静岡県大井川流域)

6

6

18


過去の平均点の推移

2014 2013 2012 2011 2010
51.76点 50.09点 47.42点 52.58点 53.58点

設問別分析
【第1問】地理の基礎的事項
例年と同様に、図や写真などを用いて基礎的な知識を問う総合問題である。以前は設問の主題が自然環境や地図情報の利用に絞られることが多かったが、前年に続いて、本年も広い範囲から出題されている。問2は「新期造山帯だが火山のみられない地域」を理解しているかどうか。問3では動物自体の知識は不要である。問5の写真を用いた問題では、地下水路が地域によって違う呼び名をもつことを想起するとよいだろう。全体としては平易な大問であった。

【第2問】国境を越えた様々な結びつき
例年と同じく、世界貿易、人的交流、交通、国際分業など、地理A頻出の国家・地域間の結合に関する出題であった。問3のインターネットの普及に関する図表判定では、普及のスピードが重要であるが、やや難しい。問4の東京からの直行便の分布図に関する図表判定は難問中の難問である。正距方位図法を思い出しながら判断したい。見慣れない統計・図表問題が受験生を苦しめたであろう。大問全体としてやや難しめである。

【第3問】東アジア地誌
地誌問題で東アジアが扱われるのは2011年以来である。問1の地形断面図に関する文章判定は誤文の判断がやや難しい。用語の理解が問われる。問5は、日中韓の生活文化に関する写真利用問題であるが、一般常識の問題であり易しい。問6の東アジア諸地域の貿易に関する統計判定問題は標準的であり、落とせない1問である。問7は中国・台湾の開発に関する問題であり、「西気東輸」「南水北調」などのやや発展的な用語を用いた出題であったが、文章判定自体は標準的である。全体として標準的な大問である。 

【第4問】地球的課題と国際協力
地球的課題、国際協力に関する総合問題である。環境問題に重点をおいた前年よりもテーマが広い。問1の人口ピラミッドに関する文章判定は、出題形式に工夫がみられ、人口転換に対するしっかりとした理解が求められる。問3の食料問題に関する文章判定は難易度がそれほど高いわけではないが、落ち着いて慎重に判断したい。問3〜5は、いずれも現代の日本社会に関する理解にも関わる設問であった。大問全体としては標準的である。

【第5問】地域調査(北海道富良野市周辺)
例年通り地理Bとの共通問題である。問1の地形図を読み取る問題、問2の写真判定問題、問4の統計地図の判定問題はいずれも易しい。問3の新旧地形図の比較も知識があれば誤文の判定が容易である。問5の文章補充問題では、シについて、正しく統計を読み取って慌てずに判断したい。問6の統計と文章の判定では、統計の注にも注意して判断すれば易しい。全体としては、かなり点のとりやすい大問であろう。