幅広い分野の知識を総合的に問う問題が多い。単純計算も出題されている。
第1問と第2問がAとBに分かれた。旧課程の地学Iに比べて単純な知識問題は少ない。第1問Aは地球と他の惑星を日頃から様々な観点から比較すること、および地球上の地震活動・火山活動の仕組みを深く問われており、単発な暗記勉強では歯が立たない。第1問Bは旧課程でも頻出の古生代がテーマであり、カンブリア大爆発の地球史における意味づけができている必要がある。第2問Aは数値やグラフが与えられていなかったので難しく感じただろう。日頃から教科書・図説の図やグラフに親しんでおかないと対処できない。第2問Bは日本を含めた地表の構造を全体的に理解しておく必要がある。第3問は恒星の代表としての太陽が問われているが、太陽の自転や太陽光のスペクトルに対する考察が日頃からできていないと難しい。地学「基礎」のタイトル通り、込み入った計算や細かな知識は要求されていないが、教科書レベルの図・グラフがある程度頭の中に入っており、かつ、それらを用いて考察した経験がないと難しく感じただろう。決して難易度は高くはないが、日頃から理詰めで考えていた人とそうでない人の差が大きくついたであろうと考えられる。
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大問 |
出題分野 |
設問数 |
マーク数 |
配点 |
2015 |
第1問 |
地球の活動と生物の進化 |
7 |
7 |
23 |
第2問 |
大気と海洋、日本の自然環境 |
5 |
5 |
16 |
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第3問 |
太陽の観察 |
3 |
3 |
11 |
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合計 |
15 |
15 |
50 |