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センター試験解答速報2016

1日目解答

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公民

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2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 
物理基礎
全体概観

昨年同様、第1問の小問集合から始まり、第2問の波動・電気、第3問の力学が各大問からまんべんなく出題された。教科書の基本事項からの出題であった。また、熱分野からの出題はなかった。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問3題構成で、第1問は物理基礎のさまざまな内容を扱った小問集合、第2問は波動と電気、第3問は力学についての出題であった。難問は出題されておらず、計算問題も複雑なものはない。全体として基礎的な問題が中心であった。

第1問の小問集合は、力の合成、エネルギー変換、気体の圧力、自由端反射、電磁誘導からの出題であった。第2問は、Aが縦波のグラフ、Bが変圧器と送電のしくみに関する出題であった。第3問は、Aが力学的エネルギー保存則、Bが鉛直投げ上げの出題であった。

出題形式面では、組合せ問題が13問中4問、グラフの選択問題が13問中2問出題されていた。組合せ問題は、全て正しいものを選択しないと正解とはならないので差がつきやすい。また、グラフの選択問題は現象を理解してグラフを考えられるかどうかで差がつくので、解答には注意を要する。

全体としては計算量が少なく、難易度はほぼ昨年並みであるように予想される。

 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2016

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

2015

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

過去の平均点の推移

2015
31.52点

設問別分析
【第1問】小問集合
第1問は、物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。問1は2力の合成に関する問題。問2は発電におけるエネルギー変換の組合せ問題。問3は大気圧と水圧、空気の圧力の関係を考える問題。問4は自由端反射による波の合成に関する問題。問5は磁石による電磁誘導に関する組合せ問題。いずれも基礎的な内容であった。


【第2問】波動、電気
Aは、x軸上を伝わる縦波の問題である。問1は波長を読み取って振動数を求める問題であり、縦波であることを意識しなくても解答できる。問2は、与えられた縦波の横波表示グラフの変位をx軸上におきかえれば、すぐに正答を選択できる。

Bは、変圧器と送電に関する問題である。問3は変圧器を用いて変圧するときのコイルの巻数と電圧の関係を正しく理解していれば難しくない。問4は送電に関するア、イ、ウの組合せ問題であり、すべて正しいものを選択しないと正答にならないため、慎重に考える必要がある。特にイは、消費電力について正しく理解しておく必要がある。


【第3問】力学
Aは、ばねに押し付けた小物体がなめらかな水平面上と曲面上を運動するときについて考える問題である。ばねの弾性力による位置エネルギー、運動エネルギー、重力による位置エネルギーについて正しく考え、力学的エネルギー保存則を用いれば、問1、問2とも難しくない。

Bは、空気抵抗が無視できる場合の鉛直投げ上げに関する問題である。鉛直投げ上げに関する速度と変位の式を理解し、最高点での速度を考え、変位と時刻の関係をグラフで表すことができれば、問3、問4とも正答を選択できる。