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センター試験 1日目解答

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

基本的な知識を問う問題と一部の問題で計算問題が出題された。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少(-1) | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問数3題、設問数15問で昨年より1減少し、マーク数は昨年と変わらなかった。問題形式は空所補充、用語の組合せ、正誤判断が主体で、例年通り大きな変更はなかった。また、昨年まで出題された、「当てはまる選択肢を過不足なく含むものを選ばせる設問」がなくなり、「実験を考察させる設問」・「細かい知識を必要とする設問」も減少したため、全体的に易化した。出題は、第1問が教科書の「生物と遺伝子」から生物の分類と細胞小器官の特徴・細胞周期、第2問が「生物の体内環境の維持」から体液とホルモン・免疫、第3問が「生物の多様性と分布」から世界のバイオームと森林の土壌であり、バイオームは現行課程に移行してから3年連続の出題である。前年と同じく、教科書の項目立てに沿った出題であるが、設問の大半が教科書の内容を押さえておけば解答できる知識問題であった。第1問の問5で出題された細胞周期の計算問題は、多くの受験生が苦手意識を持ちやすい問題であるため、正答率は低かったと思われる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

7

19

第2問

生物の体内環境の維持

5

5

15

第3問

生物多様性と生態系

4

5

16

2016

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

6

19

第2問

生物の体内環境の維持

5

6

16

第3問

生態と環境

5

5

15

2015

第1問

生物の特徴および遺伝子とそのはたらき

6

6

20

第2問

生物の体内環境の維持

5

5

15

第3問

生物の多様性と生態系

5

5

15

過去の平均点の推移

2016 2015
27.58点 26.66点

設問別分析

【第1問】生物と遺伝子(生物の分類、細胞小器官の特徴、細胞周期)
問1は生物の共通性、問2は生物の分類の典型的な知識問題である。問3は共生説に関する問題であるが、細胞小器官の特徴を覚えていれば十分に解答できる。問4は細胞周期に関する知識問題であり容易に解答できるが、問5は細胞周期のやや難しい計算問題であり、正答率は低かったと思われる。問6は遺伝子発現とアミラーゼについて問われているが、いずれも選択肢が選択しやすく容易な問題であった。

【第2問】生物の体内環境の維持(体液とホルモン・免疫)
問1、2は体液に関する全体的な知識が問われており、紛らわしい選択肢が多く、知識を正確に覚えていないと正答は難しい。問3はホルモンに関する典型的な知識問題である。問4は免疫のしくみの空所補充であるが、いずれも正答を選びやすい選択肢であった。問5は二次応答の際の抗体産生量グラフについての問題で、抗体が迅速かつ多量に産生されることを覚えていれば容易に解答できる。

【第3問】生物の多様性と分布(世界のバイオームと森林の土壌)
バイオームについては3年連続の出題であった。図1はあまり見慣れないものであったが、バイオームの位置を覚えていればいずれも解答は容易である。問1は図と照らし合わせる必要があり、若干の時間を要するが、選択肢は非常に素直で選択しやすい。問2は沖縄県のバイオームが亜熱帯多雨林であることを覚えていれば解答できる。問3は生産者・消費者・分解者の特徴に関する問題で、誤った文章を選択する問題であるが、選択しやすい。問4は森林の土壌に関する空所補充で、アは知識として覚えていなくても選択肢から判断できるが、イは熱帯多雨林における有機物の分解速度が大きいという知識が問われており、正答率は低かったと思われる。