大橋悠依(元イトマン東進所属)、内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞、功労賞を受賞
2024/12/30
協力:東京大学、東京大学駒場祭委員会、東大CAST、東京大学体育会馬術部
ナレーター:野村麻衣子
共に文理融合学部ですが、総合政策学部は「文系的」、環境情報学部は「理系的」です1990年、湘南藤沢キャンパス(通称SFC)に開設された総合政策学部は「理に融合した文系」の学部、環境情報学部は「文に融合した理系」の学部といえますが、学生はいずれの学部の授業や研究会(ゼミ)でも自由に学ぶことができます。
総合政策学部は政策デザイン、社会イノベーション、国際戦略、経営・組織、都市・地域戦略の5つに大きく分野が分かれます。
これに対して、環境情報学部は先端情報システム、先端領域デザイン、先端生命科学、環境デザイン、人間環境科学の5つに分野が分けられます。
薬学部
東進ハイスクール下北沢校
僕は公募入試で第三志望を押さえたので、一般入試では二校しか受けませんでした。薬学部しか受けてないのですが、これには理由があります。僕は有機化学という分野が好きだったので、化学系の学部に絞りました。そして、薬学部薬学科では薬剤師の資格をとれるので、薬学部に決めました。
共通テスト対策は8月で1つの完成を迎えました。これは、過去問10年分を終えたうえで、共通テスト本番レベル模試を受けたのが強く関係しています。
10月以降は成績があまり上がっていないのですが、それは公募入試と一般入試だけに絞った勉強をしていたからです。私立第一志望の人は併願可能な公募入試に受かっておくと、一般入試に専念しやすくなります。ですが、併願可能な公募入試はメリットだけではありません。そこで受かったら、受験を終わらせることもできるので、勉強に身が入りにくくなることがあります。実際僕は勉強に身が入りにくくなくなってしまいました。
次に記述模試です。5月から2ヶ月に一回あった記述模試ですが、判定としてはEEDDCというように上がっていきました。判定がすべてではありませんが、直前期は判定が自信につながるので、模試は真剣に取り組むと良いと思います。
次に、各科目の偏差値推移です。英語は偏差値60前後、数学は偏差値70前後で安定していました。これは、高2までに基礎を固めていたからこその成績だと思います。また、化学は偏差値45から62まであげることができ、慶應大学の本番では8割弱とれることができました。主要科目の基礎が固まっていると副教科で成績をあげやすくなるので、本格的に受験勉強が始まる頃までには、主要科目の基礎を固めておくことを強くおすすめします。
それから、モチベーションはとても大事だと思います。でも、どうしてもモチベーションが低下してしまうことはあると思います。僕はモチベーションの低下が二段階ありました。最初は公募入試で合格をもらったときです。その当時はわざわざ慶應大学に行く意味はあるのかなどと考えてしまっていました。その後も、解けない問題に出くわすだけで、慶應なんて無理なんじゃないかと思ったりしていました。ですが、担任助手の方と話すなどして不安を和らげていました。
東進のメリットはなんだと思いますか?僕は次の四つだと思います。まず、グループ・ミーティングです。グループ・ミーティング内のランキングで上位を狙うことで、充実した一週間を過ごすことができます。特に僕は受講コマランキングを意識していました。
二つ目は自分で授業を予約できることです。部活の予定に合わせて授業を予約できますし、仮に友達に遊びに誘われてもその日を開けることができるのは東進ならではのメリットだと思います。
三つ目はランキングが張り出されることです。高1生高2生はぜひ受験生と勝負してみてください。
四つ目はAI技術を活用したコンテンツがあることです。自分の弱点のみの演習を積むことができるため、直前期に絶大な効果を発揮します。
勉強法もお教えしたいと思います。基本的には解けなかった問題をどのようにして解けるようにするかのみを考えていました。その具体例として、次のようなことをしていました。
化学は弱点ファイルの作成をしていました。弱点ファイルとはB5のバインダーで、問題用紙をはさんで、自分の知らなかった知識を大きく目立つように書いていました。本当に覚えたい知識は様々なページに書いておくことで記憶に定着しやすくなります。数学は解き直しノートを作っていました。解き直しノートには解けなかった問題を適宜解説を見ながら解いていきます。自分に足りなかった考え方は緑ペンなどで目立つようにしていました。
普段どんな勉強をしていますか?僕は確認テストと講座終了判定テストはオールssを当たり前にしていました。また、集中力が切れないようにしていました。次に何をやるかが決まっていれば集中は持続すると考えたので、予定表を書いていました。30~90分程度で予定を立てていました。そして、覚えたいことなどは隅などに書いておくと意外と覚えられます。
長期休みはどう過ごそうと思っていますか?僕は次のようなことを意識して過ごしていました。毎日、朝登校閉館下校をすると良いです。「またか」と思う方も多いかもしれませんが、これはとても重要なことです。例えば在校時間ランキングで上位に入れたら、充実感を得られます。また、直前期では、あの頃あれだけやったんだから、他の受験生に引けはとってないはずだと思えるようになります。
二つ目は大目標を決めたうえで計画をたてることをおすすめします。やることをやることを決めてしまえば、「後はやるだけだ」と思えますし、目標を成し遂げた後の自分を想像するだけで少しやる気が出ます。実際僕は、「次の模試で英語は8割とる」などの目標を決めて、そこから逆算して計画をたてていました。
勉強しているとどうしてもスランプってありますよね?僕は秋頃化学がスランプに陥ってしまいました。その経験を踏まえて、スランプの脱出法は二つあると思います。
まず、苦手だと思わないほうが良いです。「何をすれば次の模試で何点とれるか」などを考えると意外と具体策が見つかるものです。次に、今の自分を冷静に分析してみてください。どの分野ができていてどの分野ができていないのかがわかるだけで、だいぶ気持ちが楽になります。
僕の合格の要因は三つあったと思います。
一つ目は、疑いの目を持っていたということです。本当に自分には解けない問題だったのかを疑ってみれば、ほとんどの場合で本当は解けたことに気づくはずです。
二つ目は、毎日登校していたことです。もちろん毎日登校すれば受かるというものではないですが、毎日登校していると、他の受験生との絆のようなものが生まれてきます。東進を休んだら、約束を破ったような気持ちになるので、自然と東進に行くようになります。
三つ目は、受験日から逆算して計画をたてていたということです。入学したときから「直前期は学力的に余裕でありたいと」と考えていたので、それまでの勉強にも身が入っていました。
後輩のみなさんには、必然的な合格を勝ち取ってほしいと思います。必然的な合格を勝ち取るためには計画がとても大事なので、現実的かつ効果的な計画を立ててみてください。また、僕は慶應の本番で数学と化学でもったいないミスを10点ずつ、合計20点ほど落としてしまいましたが、無事受かることができました。最後に皆さんの合格を心より祈っております。
2018年度 慶應義塾大学 法学部より抜粋