教科書の基礎知識を完全に理解し、身に着けておくことが重要です。政治経済の制度、機能と歴史的知識も多く問われています。大まかな歴史の流れと因果関係をしっかり把握しておきましょう。細かな知識の暗記ではなく大きな社会制度の流れをしっかりつかむ心構えで学習を進めてください。
テキストと『政経ハンドブック』(東進ブックス)を併用し、制度、問題点、歴史的背景などをしっかり身に付けることが必要です。さらに確認作業として『政治・経済 一問一答』(東進ブックス)でトレーニングを行うとよいでしょう。この『政治・経済 一問一答』では単なる定義だけでなく、理由や問題点、改革、改正の内容が問われているので、センター試験に実践的に対応できます。
◆日常に起きている時事問題に関心を
新聞・テレビのニュースに関心を持つことが重要です。政治・経済は日常に起きている社会現象に密接にかかわる問題を扱うものですから、必ず教科書の基本事項につながっているのです。ただし、知っていることと得点できることは距離があり、その理解を深めていくために、『現代社会の最新時事』、『政経資料集』などにも触れておくと効率的な時事対策ができるでしょう。
◆計画的な学習を
政治・経済は短期で仕上げられる科目でもあり、今から計画的に学習すれば高得点をねらうことは充分可能です。1年間の学習スケジュールを立て、着実に進んでいきましょう。
基礎的な知識と理解を着実に身に着けておけば得点できる問題であった。
大問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 | 易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
大問2、5がそれぞれ1問減少し、問題総数は36問と昨年より2問減少した。大問ごとに少なくとも1つは図表、グラフ問題が入り、合計で6問あったが、そのうちで計算問題は大問1のGDP算出選択問題のみ。基本的な問題ではあるが、やや深く考えさせる問題が散見された。基本的知識をしっかり身に着けているかが問われた。
図表・グラフ問題は6問出題されたが、第1問のGDP計算は、しっかりと計算過程を身に付けていないと迷うかもしれない。
第2問の貧困率の表や他のグラフも、それほど難問ではないであろう。今回の問題は適度な難度の図表、グラフの問題であったと言える。
年度 |
大問 |
出題範囲 |
問数 |
マーク数 |
配点 |
---|---|---|---|---|---|
2013 |
第1問 |
福祉国家 |
10 |
10 |
28 |
第2問 |
労働問題、社会保障 |
6 |
6 |
17 |
|
第3問 |
民主主義、選挙 |
7 |
7 |
19 |
|
第4問 |
消費者問題、企業、市場 |
7 |
7 |
19 |
|
第5問 |
国際政治、国際経済 |
6 |
6 |
17 |
|
2012 |
第1問 |
日本の政治と地方自治 |
10 |
10 |
24 |
第2問 |
企業と経済学説 |
7 |
7 |
19 |
|
第3問 |
現代の国際経済とバブル崩壊後の日本経済 |
7 |
7 |
19 |
|
第4問 |
基本的人権と司法 |
7 |
7 |
19 |
|
第5問 |
国際組織 |
7 |
7 |
19 |
|
2011 |
第1問 |
市場経済 |
10 |
10 |
24 |
第2問 |
立法機構 |
7 |
7 |
19 |
|
第3問 |
地方自治と国際連合の機能 |
7 |
7 |
19 |
|
第4問 |
政府と市場の関係 |
7 |
7 |
19 |
|
第5問 |
財政・金融・社会保障 |
7 |
7 |
19 |
|
2010 |
第1問 |
戦後日本の発展と経済成長の歪み td> | 10 |
10 |
24 |
第2問 |
戦後国際政治の流れ |
7 |
7 |
19 |
|
第3問 |
日本の三権と国民の意見 |
7 |
7 |
19 |
|
第4問 |
企業・NPO・消費者立法 |
7 |
7 |
19 |
|
第5問 |
環境問題・東南アジア地域の動向 td> | 7 |
7 |
19 |
過去の平均点の推移
2012 | 2011 | 2010 | 2009 | 2008 |
---|---|---|---|---|
57.99点 | 58.97点 | 59.16点 | 69.31点 | 63.73点 |