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◆理解重視の姿勢を貫くことで得点力の向上を図っていこう!

(1)正誤問題と時代整序問題を得点源にしよう!
センター試験・日本史Aにおいて最も受験者の得点差が生じるのは正誤問題と時代整序問題です。これらの形式にしっかり順応して確実に得点するためには(a)個々の歴史用語を関連性の深い史実とつなぎ合わせて考える柔軟性のある思考力をもつことと、(b)時代をまたがる広角的・俯瞰的な視野をもつこと、が非常に大切です。たとえば、「松方財政」という用語から、その時期(1880年代前半)を想起することはもちろんのことですが、松方正義が推進した経済・金融政策によって1880年代後半の株式会社ブームが創出の土台となったことのほか、秩父事件などの自由民権運動の激化事件の起因にもなり、自由民権運動の衰退につながった史実を瞬時に想起してほしいのです。用語の暗記に終始する学習法では、史実の断片的な知識にとどまるため、センター試験のような理解力を試す出題形式では思うように得点が伸びていきません。通史学習の過程で複数の史実の関連性を見出し、それらを点と線で繋げていく作業を地道に遂行して下さい。

(2)抽象的な文章を具体化させる力を鍛えよう!
センター試験・日本史Aの選択肢文では意図的に具体的な歴史用語を「隠す」傾向がみられます。たとえば「織田信長は16世紀後半、東海地方に拠点をもつ戦国大名を尾張国で滅ぼした」といった文章があったとしましょう。この抽象的な文章を「16世紀後半」=1560年、「東海地方に拠点をもつ戦国大名」=今川義元、「尾張国で滅ぼした」=桶狭間の戦い、と正しい史実に具体化していく知的な作業を過去問演習にあたりながら繰り返し行うようにしてください。抽象的な内容になっている箇所に正しい史実を「はめ込んでいく」イメージをもってください。

(3)教科書とともに図版集も活用していこう!
センター試験は限られた時間内に正確に解答することを求められます。単なる暗記ではなく日本史の本質的理解こそが高得点の源となります。従って、センター試験・日本史Aでは言うまでもなく教科書に掲載されている内容以外の知識は出題されません。したがって学習の際には教科書を常に熟読する作業が必要になります。毎日、範囲を決めて繰り返し熟読しましょう。「創成期→発展期→停滞期→衰退期」の過程を経て歴史は流れるといった法則を鑑み、時代の「流れ」や変化の過程に深く留意しながら読み進める習慣をつけましょう。また、近年の出題傾向としてグラフや図版が多用され、総合的な理解力を試す問題が増加しています。教科書とともに図版集にも常に目を通し、多角的な視点から歴史を分析する力を養っていきましょう。

(4)東進の「センター試験本番レベル模試日本史B」を毎回受験しよう!
実践的な力を養成するために東進の「センター試験本番レベル模試日本史B」を毎回受験してください。日本史Bではありますが、大問6題中2題は日本史Aとの共通問題を想定したものであり、センター試験・日本史の出題形式や難易度を熟知した「プロ集団」によって作題されています。受験を積み重ねることで弱点箇所が浮き彫りになり、的確且つ簡潔にわかりやすくまとめられている「解答・解説集」は受験者にとって非常に有用なアイテムとなることは間違いありません。

近現代経済史が大幅増 


難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 


大問数5題、設問数32問はともに昨年度と同じであり、日本史Bとの共通問題も配置に変更がなかっただけに、過去問研究に力を入れた受験生にとってみれば比較的解答しやすかったと思われる。全体的に図版や絵画が増加し、グラフ・表の読み取り問題も昨年度の1題から2題に増加した。その一方で近現代の経済史・産業史、それに付随する労働運動史の出題が大幅に増加しただけに「やや難」の印象を受けたであろう。
出題形式は、例年通り空欄補充問題・正誤問題・年代整序問題・正誤・正文判定(組合せ)問題がバランス良く出題されていた。絵画・図版を使用した問題が増加し、地図をともなう出題数は昨年通りであった。図版では『妖怪ウォッチ全妖怪大百科』を出典として、妖怪ウォッチのキャラクターで人気のムダヅカイとロボニャンや、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」を世に出した、2015年11月に亡くなったマンガ家水木しげるの『図説妖怪大図鑑』を出典として「新ぬりかべ」と「新ぬらりひょん」が登場した。社会的に大きな話題になった出来事を題材としていることから、流動的な社会において出題者が、常にアンテナを立てて社会に関心をもつ重要性を受験生に訴えかけているといっていいだろう。
出題範囲は近現代史重視の日本史Aの傾向が踏襲され、幕末・明治時代から戦後史は1970年代まで、選択肢文の内容を加味すればバブル経済や消費税に関連する1980年代末から1990年代初頭まで内容まで広範囲に出題されていた。
分野は政治・外交の主要テーマに加え、明治初期の経済・産業革命・金解禁・高度経済成長といった、近現代の主要頻出テーマである社会経済史の分量が大幅に増加した。経済の浮沈が社会にどのような影響を与えたのかを問う「思考力重視」の出題が目立った。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

妖怪と現代科学(会話文)

6

6

20

第2問

幕末から明治期の大坂(大阪)

4

4

12

第3問

政治家 三島通庸

6

6

19

第4問

近現代の公園

8

8

24

第5問

昭和期の経済・社会

8

8

25

2016

第1問

近代日本における洋装(会話文)

6

6

20

第2問

明治期の地方制度

4

4

12

第3問

近代日本における動物と人間との関係

6

6

19

第4問

日本とオリンピックとのかかわり

8

8

24

第5問

大正期以降の日本における人々の労働

8

8

25

2015

第1問

日本の産業革命に関する調査報告

3

3

8

第2問

幕末維新期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の立法機関

4

4

12

第4問

近代の人口調査

5

5

15

第5問

林芙美子とその時代

8

8

23

第6問

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての日本の商社

8

8

24

2014

第1問

メディアの歴史

3

3

8

第2問

近世後期から明治初期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の租税制度

4

4

12

第4問

明治期の宗教と社会

5

5

15

第5問

手塚治虫とその時代

8

8

23

第6問

1920年代以降の日本の政治・外交

8

8

24

過去の平均点の推移

2016 2015 2014 2013 2012
40.81点 45.64点 47.70点 41.64点 48.74点

◆歴史の流れ(アウトライン)をつかみ、「軸」となる歴史的事象をとらえておこう!

(1)日本の歴史に対する興味を深めていこう!
日本史を受験科目に選択した高2生は、少なからず日本の歴史に興味を抱いている人が多いことでしょう。部活や学校行事などで忙しい時期ですが、教科書を中心とした学習を「今」ここからはじめてみましょう。まず、ご自分が興味をもった時代で結構です。興味をもった理由やその時代を生き抜いた著名な歴史的人物などをワークシートにまとめて可視化してみましょう。そして、教科書に記載されている興味を抱いたその時代を精読してみましょう。精読した際に新たな発見があれば、知的好奇心を刺激し学習意欲はさらに増していくはずです。

(2)センター日本史・日本史Aの出題傾向を分析してみよう!
日本史Aの問題は日本史Bと同様に空欄補充問題・正誤問題・時代整序問題などがマーク式で出題され、出題範囲は近現代が中心の傾向がみられます。早速、2017年度の問題に目を通してみましょう。高2生の段階で「何」が「どう」問われるのかをある程度つかんでおけば綿密な学習計画が立てやすくなります。近年、グラフや図版が使用される問題が増加傾向にあります。これらの傾向から普段の通史学習の際には教科書とともに図版集も随時確認する作業を遂行し、総合的な視野から個々の歴史事象に対する理解を深めていきましょう。

(3)「流れ」に(アウトライン)をつかむことで、しっかりとした土台を構築しよう。!
センター試験は限られた時間内に正確に解答することを求められます。単なる暗記ではなく日本史の本質的理解こそが高得点の源となります。日本史学習においてはじめの一歩として一番大切なことは歴史の「流れ」をつかむことです。とくにセンター試験・日本史Aの場合は、複雑な歴史が交錯しあう近現代史が中心ですので、その重要性は非常に大きいと言えるでしょう。たとえば明治時代前半の政治史は「明治維新」→「自由民権運動」→「大日本帝国憲法の発布」→「初期議会の開催」・・と展開されます。大きな視野から「流れ」をつかんでおくとは、家を建てる際の土台を形成することに相当します。土台の部分がしっかりしていれば、「流れ」を構成している個々の歴史的事象に対する理解力は格段に上がっていくはずです。

(4)歴史を牽引した人物とその治世下の「軸」となる出来事をとらえておこう!
歴史を勉強しているとたとえば、律令社会は「天皇」、摂関政治期は「藤原氏」、武家社会は「将軍」というように、時代ごとに頂点に立って社会を牽引した人物がいることに気づくことでしょう。そのような社会を牽引した人物をピックアップし、その人物の治世下にはどのような出来事があったのかをとらえておきましょう。その際にはその出来事が(3)で述べた「流れ」のなかでどのような要素を構成しているのかを深く考察することが大切です。各時代におこった出来事は、教科書の巻末や図版集などに掲載されている「年表」で確認してみましょう。

近現代経済史が大幅増 


難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 


大問数5題、設問数32問はともに昨年度と同じであり、日本史Bとの共通問題も配置に変更がなかっただけに、過去問研究に力を入れた受験生にとってみれば比較的解答しやすかったと思われる。全体的に図版や絵画が増加し、グラフ・表の読み取り問題も昨年度の1題から2題に増加した。その一方で近現代の経済史・産業史、それに付随する労働運動史の出題が大幅に増加しただけに「やや難」の印象を受けたであろう。
出題形式は、例年通り空欄補充問題・正誤問題・年代整序問題・正誤・正文判定(組合せ)問題がバランス良く出題されていた。絵画・図版を使用した問題が増加し、地図をともなう出題数は昨年通りであった。図版では『妖怪ウォッチ全妖怪大百科』を出典として、妖怪ウォッチのキャラクターで人気のムダヅカイとロボニャンや、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」を世に出した、2015年11月に亡くなったマンガ家水木しげるの『図説妖怪大図鑑』を出典として「新ぬりかべ」と「新ぬらりひょん」が登場した。社会的に大きな話題になった出来事を題材としていることから、流動的な社会において出題者が、常にアンテナを立てて社会に関心をもつ重要性を受験生に訴えかけているといっていいだろう。
出題範囲は近現代史重視の日本史Aの傾向が踏襲され、幕末・明治時代から戦後史は1970年代まで、選択肢文の内容を加味すればバブル経済や消費税に関連する1980年代末から1990年代初頭まで内容まで広範囲に出題されていた。
分野は政治・外交の主要テーマに加え、明治初期の経済・産業革命・金解禁・高度経済成長といった、近現代の主要頻出テーマである社会経済史の分量が大幅に増加した。経済の浮沈が社会にどのような影響を与えたのかを問う「思考力重視」の出題が目立った。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

妖怪と現代科学(会話文)

6

6

20

第2問

幕末から明治期の大坂(大阪)

4

4

12

第3問

政治家 三島通庸

6

6

19

第4問

近現代の公園

8

8

24

第5問

昭和期の経済・社会

8

8

25

2016

第1問

近代日本における洋装(会話文)

6

6

20

第2問

明治期の地方制度

4

4

12

第3問

近代日本における動物と人間との関係

6

6

19

第4問

日本とオリンピックとのかかわり

8

8

24

第5問

大正期以降の日本における人々の労働

8

8

25

2015

第1問

日本の産業革命に関する調査報告

3

3

8

第2問

幕末維新期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の立法機関

4

4

12

第4問

近代の人口調査

5

5

15

第5問

林芙美子とその時代

8

8

23

第6問

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての日本の商社

8

8

24

2014

第1問

メディアの歴史

3

3

8

第2問

近世後期から明治初期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の租税制度

4

4

12

第4問

明治期の宗教と社会

5

5

15

第5問

手塚治虫とその時代

8

8

23

第6問

1920年代以降の日本の政治・外交

8

8

24

過去の平均点の推移

2016 2015 2014 2013 2012
40.81点 45.64点 47.70点 41.64点 48.74点